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【詩集】やんでるあいだにできること

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【詩歌】花よりだんご

【詩歌】花よりだんご

花よりだんご
とはいうけれど
端から花をめでる気のない
めでたい人たちの口実で
こうして空を見上げてみれば
こぼれるものもこぼれやしない
代わりに愚痴でもこぼしてみれば
場合によっては話に花咲き
口先だけの威勢のよさも
酔いに任せて口にしてみる
言葉にしたから本音じゃなくて
うまく言えないほうが多くて
心に従い本音放てば
喧嘩になることもあるけど
どちらが悪いかなんて忘れて
花よりだんご
頬張りま

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【詩歌】愛がなんなのか

【詩歌】愛がなんなのか

愛していますと口にするほど
愛がなんなのかわかってはいない
甘えることに慣れてしまったら
世知辛い世間は辛い
嫌々誰かの言うことに従っていれば
特別不幸背負うこともないまま
平々凡々生きていけるか

アイスクリームを口にするとき
カチカチに凍らせるぐらいがいい
甘さ控えめに健康志向で
付加価値不可思議不快な勝ち負け
おまけに信じるものもなければ
少々不幸背負ったところで
丁々発止生きていけるさ

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【詩歌】ゆりゆられ

【詩歌】ゆりゆられ

今日も電車に揺り揺られ
窓越し伝う日和の温度
疎らな車内の静けさに
いつのまにやら夢見ごこち

もうすぐ会える君のことだから
おんなじような気分かな
今どのへん走ってるかな

いつもどこかで振り振られ
まっすぐ伝う涙の線路
まだ見ぬ出会いも信じずに
今日も明日も各駅停車

これから会えなくなる君だから
おんなじように繰り返す
ただぐるぐる回ってるだけ

【詩歌】ふつう

【詩歌】ふつう

ふつうがなにかわからない
ふつうにしてるだけなのに
おまえはふつうじゃないと言われる

顔合わせればほほえんで
話しかけてはほほえんで
傷つけないようにほほえんで
怒られないようにほほえんで

うまくやってるはずなのに
うまくいかないことばかり

ふつうがなにかたずねると
ふつうもわからぬおまえには
教えたところでわからぬだろうと

顔合わせれば笑われて
話しかけては笑われて
傷つかないように笑わ

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【詩歌】大丈夫

【詩歌】大丈夫

言葉を交わしても
肌を交わしても
どうにも近づけないの

わかってほしいのに
わからなくなる

芽生えた感情を
育んだ想いを
摘み取った言葉を
大切につつんで贈ったはずなのに

大丈夫 大丈夫 きっと大丈夫

言葉を交わすほど
肌を交わすほど
どうして離れてゆくの

わかっていないのに
わかるふりして

間違えた感情を
鑑みた想いを
飲み込んだ言葉を
頑丈にくるんで隠したつもりで

大丈夫 大丈夫

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