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小波乱の二年生

さあ、二年生です。高校生活にもなれ、色気付いてまいります。実は一年生の間に確か三回フラれてます。三人に告白し全敗です(笑)
もう彼女が欲しくて欲しくてたまらない三年間でもありました。今ならよく分かりますが、そんなギラギラしてたら女性から敬遠されますよねぇ。ほんと馬鹿でしたねぇ。

部活動、友達との遊び、女の子探しと色々と忙しい日々を送っておりました。また、変にオシャレなんか意識し始め、伊達眼鏡なんかかけたりして(笑) 靴は白のなんちゃって革靴に紐は黒、髪型はアメリカン、そのくせ生徒指導のいかつい先生に「髪の毛長いのお。」とか言われると反抗的に次は角刈り。今思うとなにかとセンスのない私でした(汗)

色々と…とは言え、やはり授業を外せば部活動の時間が大半だったように思います。

実は一年生の時に、これまでやったことのない競技を顧問に「やれ。」と言われます。「いや、そら無理やろ。やるだけ無駄や。」当初わたしはそう思います。実際初めての試合では、かなり下位での予選敗退。かなりの屈辱を味わいます。「今までの競技やったらここまで恥かかんでも良かったのに…」そんなことを考えながらも続けていました。
それが、そう、この二年生の時に、なんと、なんと!優勝しちゃいます。しかも!大会新記録まで作っちゃいます。更に更に、最優秀選手賞までゲットーーッッッ!(笑)
ビックリですわ。この顧問の先生メチャ目利きエエやん(笑)だって、たった一年で地区大会とはいえ最優秀選手賞って。この後の県大会も決勝まで行けたし。人口数百万の県で決勝進出って。

でもね、なんせ私は馬鹿だったものですから、その数ヵ月後に顧問と意見が合わず、喧嘩して辞めちゃいます。馬鹿でしょ。調子に乗ってたんですわ。この馬鹿。私、人生で二回後悔したことがあるんですが、一度目がこの退部事件でございます。未だに続けてりゃよかった…て思うことがありますからね。

そういうわけで、二年生の後半からは帰宅部として高校生活を過ごしていきます。ただ、時間が出来たので、「バイトや!」「自分で稼げるぞー!」という感じですぐに行動に移ります。母子家庭なので学校からのバイト許可はすぐに降りました。職種はやはりアレです、飲食店ですね。学校と自宅のちょうど真ん中辺りの場所に和食のお店がありました。どうせ仕事するなら、包丁の使い方とかちゃんと覚えられる方が良いと考えてこの店にしました。いきなりお店に行って「バイトさせてください!」と、そしたらおばさんが親方みたいな人を読んできてくれました。時期は11月の後半くらいだったと思います。

親方みたいな人 「高校生か?」
私        「はい。」

親方みたいな人 「土日は働けるんか?」
私        「はい。」

親方みたいな人 「クリスマスと年末年始は当然働けるな?」
私        「あ~、それは無理ですねぇ。」

親方みたいな人 「は?そんなもんいらんわい!」
私        「はい、わかりました」

我ながら馬鹿ですねぇ(笑)
幼少期から小学生の頃までビクビク生きていた反動か何かで、この頃からあんまり人のことが怖くなくなってきてました。なんか麻痺してきてたんだと思います。

結局この後、このお店付近をうろついて、募集広告を眺め、そして、当時としてはまずまずの時給だったファーストフード店に決めました。ちなみに時給は¥550スタート。当時の最低賃金は¥450くらいだったと思います。¥600超えたら結構な高時給でしたね。
「飲食店なら何でも勉強になるやろ。しかも女の子も多く働いてるし、何より簡単そうや。結果だしゃ時給も上がるし」そんなノリで面接に行きました。結果は合格。なかなか相性の良い店長に巡り会えました。すぐに仕事も覚え、卒業までお世話になります。
働くことが決まったことを母に伝えると、「お金をもらう以上どんな仕事もプロ意識を持って、ちゃんと働かなアカンで。」と言われたことが、馬鹿な私にとって良い刺激になったことを覚えています。

さて、初めて自分で働いての報酬、いわゆる給料をいただきます。この頃はまだまだ現金受け取りなんで、給料袋なる封筒に明細と現金が入ってるわけです。めちゃめちゃテンション上がりましたよ(笑)
これまでお小遣い¥5,000で遣り繰りしてたのが、いきなり万単位のお金を手にするんですからねぇ。もう宝くじに当たったくらいの衝撃です。いや、もう大袈裟かも知れませんが本当にそんな感動がありました。

でもですね、やはりそこは馬鹿なわたくし。ある程度貯金を始めるには始めたのですが、ついでに煙草も始めてしまうんです。あぁ、なんて馬鹿。この頃は、煙草吸ってる男はカッコいいと思ってたんですよね。結局禁煙に成功するのに20年もかかりました。今は近くで吸われるのも嫌ですが(笑)

当時一箱¥200くらいでしたでしょうか?当時はまだ吸い始めということもあり、三日で一箱くらいのペースで消費してました。なので、一ヶ月に二千数百円も煙草代にまわしてたことになります。小遣い¥5,000の時には考えられない消費です。ほんとに困ったもんです。

アルバイトを始めることにより、使える現金が大幅に増える。他校に友達が増える。年上の人達との交流も増える。そうなると情報も増える。結果やりたいことが増え、更にやり易くなります。
バイトを始めてから、衣服に興味を持つようになり、音楽に興味を持つようになっていきます。 

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