体の筋力が低下していくということ(身体編)

ミオパチーという言葉をご存知でしょうか。

「筋肉の疾患」を総称したもので、筋肉に問題があって筋力が低下する症状を示すそうです。症状はたくさんあって、手足から筋力が低下したり、体の中心から低下したりと、人によって様々。原因も、遺伝性や代謝性、免疫や炎症など様々。筋ジスも含まれます。根本的な治療法はなく、人によって進行もゆっくりだったり、早かったり。(※情報は、かかっている病院や、難病情報センターを参考にしています)

これが、私の状態です。主治医の見立てでは、難病に指定されるもので、今でこそ杖や足の装具で身動きができていますが、近く車椅子になり、そのうち呼吸も難しくなってくると思われます。

筋力の低下。そんなの、お年寄りになるまで関係ないと思っていました。

というより、意識さえしたことなかった。

なんか転びやすいな、ペタンコ靴を履いてるからかな。最近、運動してないからな。階段のぼるの、なんか疲れるな。疲れが溜まってるのかな。マッサージでも行こう。スリッパ、脱げやすいな。履かなければ普通なんだけどな。久々にランニングしてみるか。走りにくいな。

まあ、現場に出ていて激務だし。運動してないし。ちゃんと食べてないし。元から貧血気味だし。しょうがない。

それが、デスクワークになっても変わらないどころか、改善もされない。

電車通勤では、まず電車を待つときにずっと立っていられない。車内では、どこかに掴まらないとひと駅立ち続けるのがギリギリ。会社に着くまでに、冬でも疲れて汗だく。外にお昼を食べにいくとき、信号が黄色になって、みんなが小走りするのについていけない。

こうやって体が使えなくなっていくと、まず気になるのは人の目です。

人って、違うものに敏感です。絶対、目で追うんです。もちろん、私もそうです。今でもそうです。分かっていても、普通に見られたい思いが強くて、ときには涙が出るほど、きつかった。

これだったら普通に見えるかな。目立たなくいられる方法はないかな。

そうすると、外に出るのが億劫になります。運動量が減り、さらに筋力が低下していく。これまで頑張って歩いていたところも、タクシーを躊躇いなく使い始める。

それでも、人の前では明るく振舞っていました。大丈夫、私は強い。そう、言い聞かせて。私は自分で立っていける。頼らずやっていける。

でも、それって心にとってはすごく重荷だったようでした。

中途障害に影響するのは、身体だけじゃない。心にどれだけダメージを与えるか。それを思い知りました。

心編に、続きます。

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