日々のこと 0526

今朝は、他人のあえぎ声で目が覚めました。
「ハァ、ハァ、ハァ…」と続く激しい息遣い。ものすごく近い位置から聞こえる。室内、あるいは窓のすぐ外くらい。
え？ と起き上がり、布団の上に座ってみたけど止まらない。あたりを見回しても誰もいない。
実際の話です。この話にオチはありません。夢オチもないです。

少し開けていた窓をすぐ確認。それらしき人もモノも見えず、特に変わったことはない。すでに七時を過ぎ、れっきとした朝です。寝ぼけてない。明るい光に不釣り合いな声は止まず、ずーっと続いている。あ、彼氏が隣に寝てたオチもないです。
座ってじっと聞いてたら、五分ほどで止みました。何なん、今の…？

以下、私の推測。

① 変質者。
真っ先に疑いましたよね。二階ですが頑張れば上がれるはず。昔から露出狂の方への遭遇や痴漢体験も多いので、のぞきかと思った。でもそれらしき姿はなし。そして何より、この声、女性のものでした。

② AVの見すぎ。
次に疑ったのはこれ。一昨日くらいも見たしなー。AVソフトが誤作動したのかとも思いましたが、デッキもPCもなく、スマホも消灯していた。女性のあえぎ声ではあるが「イイ～」みたいな台詞はなく、ひたすらハァハァしてたんですよね。しかも、かなりの音量で。強弱やリズム変化はたまにあり。外のモーター音とかの聞き違いでもなさそう。

③ 生き霊。
いろいろ考えた結果、コレじゃないかと今は思うんですよねー。「源氏物語」の六条御息所。私を強く憎む誰かが、魂だけで現れたんじゃなかろうか。藁人形に五寸釘、打ち込まれてるんじゃなかろうか。

思い当たる節は特別ない。人と衝突した時期も何度かあったけど、近年は特にない気がする。才能も美貌もお金もなく、恨む労力に値しない人間ですし。

私自身は人を殺したいとまで思うこと、実はあんまりないんです。いい子ぶってるっぽいでしょ。でも「殺したい人、今いるかな？」と考えて、全然パッと思いつかなかった。
失恋直後とか「死ねばいいのに」と思いますよ。「犬のうんこ踏め」と思う人もたまにいる。でも基本、罪を憎んで人を憎まず方向、どうにもならないことは即忘れたい方針。なぜなら面倒くさがりだから。

でも、きっとそれがいけない。私がそうでも他人も同じとは限らない。そして、こちらの身に覚えがないからこそ、ダメなんじゃないか。
人の痛みに気づかずのんきにしてる人って、最も腹立たしいじゃないですか。誰かを傷つけてるのに本人が気づかないって、最も怒りが増幅することじゃないですか。

そして逆にも考えてみる。私は今んとこ殺したい人はいない。そんな私の中にある、潜在的な憎しみや嫉妬や恨みが、勝手にどっかに飛んで行ってるとしたら。
嫉妬は日々たくさんあります。みんなのことが羨ましくて仕方ない。「そこまで憎んでも恨んでもない」と思っているはずの心の深層だけが、寝ている間に飛び出していってる可能性。あなたは絶対ないと言えますか？

とりあえず、窓は閉めて寝ようかなと思います。戸締りご用心ください。笑