日々のこと 0102 正しく生きる

2020年になりました。
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

初詣で、おみくじを引いた。

中吉、まあそんなもんでしょう。
「望み通りになり幸福が続きます」よりも吸い寄せられてしまったのは、最後の「正しく生きることです」という一文。

たかがおみくじ、されどおみくじ。
正しく生きる。
「正しさ」については以前からよく考えていて、これは困ったなと思った。「正しさ」や「自分の正義だけに基づいて主張する人」ほど怖いものはないと思っている。正しさの危うさには最早うんざりしている。だから、正面切ってそんなことをいわれ、ありゃー…と困惑した。「正しく生きる」のは、私には無理かも。
おみくじは境内の枝にとっとと結んできた。結べばチャラになるらしい。

でもせっかくなんで、考えてみる。正しく生きるとはなんだろう。「一日一善」みたいなことか。老人の手を引いて横断歩道を渡るとか。全然いいけども。電車の席も結構よく譲るしさ。
要は、自分にとっての「正しく生きる」をやればいいわけで、あれこれ思いを巡らせる。

2020年は、自分を取り巻くことが少しいろいろ変わると思う。そしてそのことで、私はきっと後悔する。すでにそう思っている。「やらずに後悔より、やって後悔」などと言うけれど、チャレンジ精神よりも「どのみち後悔するならもう後に引けない」という諦めに近い。「いざ、道を開拓して前に進むぞ」ではなく「後戻りの道がないから、道をつくって進むしかない」って感じ。正しさは、だいぶ遠い。

ごはんをきちんと食べる。睡眠をとる。挨拶をする。大事な人たちにやさしくする。猫をかわいがる。
正しく生きるとは、そういうことかなと思う。つまり生活の基本。
映画館で寝ない。脱いだ靴をそろえる。混んだレジでモタモタしない。などと、ちょっと広げると急に難易度が高まり、自信がなくなるのであまり広げないのがポイント。

まずは生きよう。それだけで、きっと正しい。