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日々のこと 1003 AVmid90s

掃除機が壊れたので物色中の昨今。コードレスが良いなと思うけど、充電が3時間、使用10分とかが多い。そんなで使い物になるの?
よく分からないので、いいのあったら教えてください。

でも今日は掃除機の話じゃなく、無事に終わった企画イベント「AV mid90s」の話です。ちょっとマニアック。でもイベントやるのも久々だったし、ライブハウスが大盛況で、安堵したんで書いておく。

V&RというAVメーカーで作られた90年代のAVを映像とトークで振り返るというイベント。タイトルにこじつけた私が好きな某青春映画には怒られそうな内容にもかかわらず、お客さんは満員。固定ファンや遠征組に加え、新しいお客さんもたくさん。何にせよ良かった。ありがとうございました。
配信ライブや配信イベントが多い中、リアルでやるなら配信やSNS実況なんてできないものにしたいと思ってたんで、まあこうなりますよねという感じのハチャメチャぶりだったけど、願ったり叶ったりではある。

バクシーシ山下監督と平野勝之監督、カンパニー松尾監督がそれぞれ自作のドキュメントAVを流しつつ、ワイワイとトーク。時間的には常に押し押しでせわしかったけど、みんな楽しんでくれたなら良いな。なんにせよ濃い。

お三方とも3-4作品のダイジェスト上映だったけど、作品を知ってると「もう終わりなの~!」と歯がゆさも湧く勿体なさ。山下さんの『密閉監禁7日間 垂れ流しの部屋』とか、実はあそこからが面白いのだ。平野さんだって『わくわく不倫講座』とかの傑作群がまだまだある。かの『テレキャノ』シリーズを有する松尾さんも、あまりに部分的すぎるダイジェスト。
勿体ないけど、まー仕方ない。DVDなどでぜひ全体像をじっくり見ていただきたい。

AVという、今も昔も決して表舞台ではないメディアで、今回流れた作品はどれもハチャメチャなことをしているものばかり。
90年代を語れる分析力も文章力もないけれど、少なくとも2020年の今よりは「自由な時代」に見える。なんというか、なかなかに息苦しいと感じる時代になってしまった。AVだけじゃなく、生活する上でのいろんな場面において。実際、あんなのが作られることはもうないんだろう。
でも彼らも当時「やりたい放題の自由だ!」と思ってやっていたわけではないはずだ。いろんな制約はやっぱりあって、そこでなるべく自分が面白いと思えることをしよう、と考えていただけだと思う。そこは今もおんなじだ。

理解できないものを排除するだけの世の中はやっぱりあんまり優しくなくて、そういう時代感は強まる一方な気がしている。なんでだろうね。
彼らの古いAVを見ていると、社会の中であんまりうまいこと生きられない人たちが、しっかり輝いているのが本当に面白いなと思う。何年か前に山下さんのAVの感想に書いたことがあるのだけど「ぼーくらはみんな、生きている、オケラだって、ミミズだって、アメンボだってー」という、やなせたかし先生のあの歌を、いつも思い出すのだ。みんなみんな友達ではないけどさ。

まあ、だからといって「あの時代に立ち返るべき」とは思わない。こういう時代がありましたという、そういうお話。
楽しい夜だった。またね。



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