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日々のこと 1112

小沢健二の新譜を聞きながら書いてる。

今日は岩井俊二監督『ラストレター』の試写があった。
映画とCD屋、どっちを先にするかさんざん迷った。CDがカバンにあることを気にしつつ映画を見るか、映画の余韻を引きずりながら賑やかなタワレコに行くか。これはもう、ウンウン唸るくらいの悩みどころ。
結局、映画を先にした。

ちなみに私は、岩井信者でも小沢信者でもない(と思っている)。それでもやっぱりどちらも新作が出ると聞けば「おおっ!」となる。捨て置けない。
『ラストレター』は、初めて岩井さんが故郷の仙台を舞台にしたというし、オザケンはあの素晴らしき先行シングル「彗星」をすでに聞いてしまった。

映画はこれでもかの「岩井俊二み」に溢れていた。かつ大人ゆえの切なさと苦しさも詰まっていた。ボロ泣き。

年を重ねれば重ねるほど、簡単に後戻りできないこと、口に出せず胸にしまいこむ思いは増えていく。それはどうしようもないことで、苦しくて切ない。だけど同時にその切なさは、ものすごく面白いものでもあると思う。若い人には申し訳ないくらい。
年を取った岩井俊二は、キラキラした若い役者を通じ「大人の映画」を作っていた。嬉しかった。

そんな岩井俊二の後のタワレコである。
目当ては決まっているので早い。レジを終えてからもう一度オザケンコーナーに戻り、ヘッドホンで「彗星」を聞いた。改めて衝撃。
さっき岩井俊二に肯定されたこの世界が、私のいる現在地点が、今また小沢健二によって全肯定されてしまった。ものすごい勢いで。
ファンファーレみたいに高らかに2020年を歌うオザケンが今ここに存在する。これがどれほど心強いことか、分かります? 笑

オザケンと岩井俊二に太鼓判を押された気分の最強さよ。やっぱりこれで良かったんだと思った。
今日の私はとても幸せです。


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