姑が戻ってきた4 早口は3文の価値にもならない

 姑のトイレと風呂の難題を相談すべく地域包括支援センターに電話したら、ありがたいことにその日のうちに担当の方が自宅へ訪問してくださった。前ケアマネさんも現住所の包括センターへ連絡を入れてくれていたようで、一から説明は不要だった。ありがたや。

 とりあえず姑が鎮座するリビングへ案内し、本体を見て頂いて、受給できるケアプラン指南をイタダキタク

 開口一番
「今までのようなヘルパーさんの利用はできません。」
 それは承知の上です。同居老人に家事介助は不要ってやつですね。
「デイサービスやお風呂、リハビリなどは出来ます」
 それを是非とも何としてもお願いしたいです。
「器具レンタルは継続可能です。」
 褥瘡ベットパットの優秀なことよ、ベット手すりのありがたさ。
トイレ補助手すりお前はだめだ、他の家族が使いにくい上に、補助介助に入るスペースが無くなる。

私「トイレがウオシュレットじゃないので、事が起こると風呂場まで引きずっていきます。寒いので、寒いようです。」よし、寒さが伝わった。

 無駄に広い脱衣所と風呂場と、家族で皆で浸かる予定だった広めの浴槽。
建てた当時は車いすのまま脱衣所から風呂場へ移動し、車いすのままシャワーも出来る広さが必要と子供部屋にできそうなくらいの広いスペースを確保した。浴室暖房は入っているが、暖房しつつ貯め湯の風呂は高い位置から高温シャワーで浴槽に湯を貯め、1番目の人がさむさに震えて高温なのに40度にならないぬるめの風呂に入り溜まった湯を使い、2番目の人も高温シャワーで貯めて浴槽のぬるくなった湯を使い、、、
 人数分繰り返す。
抜いたらいいやんって思いますやん。
 勿体ないですやん。
勿体ないし、体洗う床も冷たいので、どうせ流すなら床に流したら床あたたまりますやん。
 
 そんな風呂場で、単独、お尻だけシャワーなど無理な話。
お尻の皺の間だけシャワーなんて、柴犬のお尻の穴だけシャワーしてみてくださいな。ガウガウされて、ブルンブルンされて、こっちまでびしょ濡れになる、うまくいったとして、押さえつけてる手を緩めたすきにハフハフされてやっぱりびしょ濡れ。
 
 「夏ならワンチャンスあるかも。
 でも、今真冬です。草木も凍る1月初め。真冬に 風呂場の床も凍るかも?な場所で、パンツのもりもりにまみれて、ずぶ濡れになってまでお尻洗えないです。風邪どころか肺炎なるかも。」

 テンション高めの私、かなり高速で、にこやかにしゃべりまくりました。ええ、しんどいんです。本人の前で。

「歩かない人を丸洗いは二人係でやりますよね、一人じゃ難しいですよね。」しんみり言ってくれて。
「一人じゃトイレも、お風呂も、難しいですよね。」2回も言ってくれて。
「体を支える人と、拭く人と    」間をおいて言ってくれて

そう言ってくれるだけで救われる。
一人じゃ難しい。
立って体を自分で支えていてくれたら、パンツだって履かせやすい。

 なんとか、なる方法。ありますか?
 なんとか、なれるでしょうか?

「わかりました、いろいろ調べてみます。
新しいケアマネさんと相談してプランを立ててみましょう。」

 待ってました!
「よろしくお願いします。」

「で、ですね、急なので、新しいケアマネさんと打ち合わせが出来るのが、月中ぐらいになります。」

 あ?
 嗚呼?????
 ああああああああああ?
折角掴んだ希望が滑り落ちた。
えーっと、月中まで、
うーんと、仕事しながら日にプラス4時間ぐらい加算される介護時間、
あーっと、夜中もころころころがしてるんですよー
泣くぞ ごるあ。

「それまでかなり日が開くので、お試しデイに行ってみますか。」
「お試しデイでお風呂とか何回か行っていただけるので、近いですし。来週にでも予約入れておきますね。」

 ありがとうございます。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
何回でも言いますありがとうございます。

 お試しデイ。まで頑張ります!
 

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