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ADDress福島巡り(いわき編)

ある朝、僕は焦っていた。
今日から、福島でワーケーション。
ワクワクした気持ちだったのも束の間、いわき駅行きのバスの発車時間にギリギリなことに気付いたのだ。

バスの発車場所は、東京駅八重洲口バス乗り場。
丸ノ内線の東京駅の階段を駆け上がると、そこは名前の通りというべきか丸ノ内口の近くで、心はさらに焦る。
走るしかない。
日頃の運動不足を恨みながら、かと言って運動しようとはならないのは不思議なものだが、走った。
駆けて、駆けて、駆けて。
この1歩は人類にとっては何でもないが、私にとっては大きな1歩だと思いながら、駆ける。

そして、やっとのことでバス停に付き、バスにかけ乗る。
「間に合った・・」と思うのが先か後か、すぐにバスは発車した。
こうして、私の福島ワーケーションは慌ただしくもスタートした。

いわき駅までは高速バスで3時間。
運賃は3,330円。
ここまで3が並ぶと縁起がいい気もしてくるのは意図されているのかどうなのか。
ともあれ、途中一度のSAでの休憩を挟んで、バスはいわき駅に到着した。

今回の家は、いわき駅すぐのゲストハウスfaro。

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ゲストハウスではあるが、ADDressは全国に家を持てるサービスなので、「家」と呼ばせていただく。
家に行くというのも不思議な言葉だが、そのうち当たり前のライフスタイルになるかもしれない。

話は変わるが、ADDressの家にはADDressが管理してる家(空き家を改修してることも多い)と、ゲストハウスやホテルとの提携の家がある。
私は、昨年9月からADDressを使っているものの提携の家は初めてだった。
というより、そもそも今までゲストハウスに滞在した記憶もない。

faroがどういう場所か少し説明しよう。
1階がエントランスで入ると受付とカフェスペースがあり、ここでランチもできる。
2階がベッドのある宿泊場所、3階はゲストハウスのオーナー(ADDressの家守さんでもあるため、以下「家守さん」と記載)がやっているイタリアンレストランだ。
家守さんはシェフでもあり、1階のランチではそのイタリアンを食べることもできる。
faroに到着すると、ちょうど11時のオープン時間で、家守さんが笑顔で迎えてくださった。
チェックインまでは時間があったものの、1階のカフェスペースを使わせてもらえたので、お仕事開始。
途中、ランチに家守さんのピザをいただいた。
ポーポー焼きといういわき市の名物であるさんまをハンバーグ状にして焼いたものを載せたピザ。
シンプルに、ポーポー焼きを味わえて美味しかった。

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faroで仕事をしていると、地元の方か常連さんか、家守さんと仲の良さそうな方もしばしば。
お客さんが帰るときには、スタッフの方の「いってらっしゃ〜い」という温かい声が響く。

仕事を一段落して、家守さんとお話できる時間に。
お話を聞けばこのゲストハウスのあった場所はもともと家守さんがまさに住んでいたその場所であり、観光や滞在のハブになるようにと一念発起して作られた場所らしい。
福島はゲストハウスが根付きにくいという話もあるらしく、最初は難しいのではという話もあったそうだが、とにかくゲストハウスを作りたいということを何度も言葉にし、地元の方を巻き込んでいったという。
家守さんの地元への想いと、情熱が伝わってくる。
カフェスペースの机も地元の材木屋さんとワークショップをして作ったものだという。
家守さんをはじめ、様々な人の愛と願いが込められた場所は、とても温かく感じる"ホッ"とする場所だ。

様々に話をしながら、その中で地元の面白い方の話も聞かせてもらい、特に農家さんは無農薬無化学肥料でやられている方がいるらしく、農家さんにお声がけして農×食のツアー企画ができるのではという話も盛り上がった。
こちらは、現在3月の初ツアーに向けて企画中だ。

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美味しい珈琲をいただきつつの談笑も終わり、晴れやかな気持ちでまた仕事に取りかかった。
そして、チェックイン可能な時間になり、2階の宿泊場所に移動。
こちらも、共有スペースがあるので仕事が可能だ。

そして、なんと2駅離れた湯本駅には温泉があるらしい。
しかも、湯本温泉は、日本三代古湯にも数えられる名所だという。
これは、行くしかない。
心に決め、さっそく初日の夜から湯本の温泉に。
夜の道を歩き、駅からすぐの温泉場に。

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お湯に浸かると、硫黄の香りが強く、温泉に来たことを感じる。
私には少しお湯が熱かったが、半身浴もしつつゆっくりできた。

そして、帰りがけに、1時間に2本くらいの電車を待っていると驚いたことが。
なんと、ホームに足湯があるではないか。
地元の高校生らしき人々が、足湯に入りながら談笑している。
ここには、こんな青春ライフがあるのかと少し感動。

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そして、faroに戻り、そのまま就寝。
扉がついており個室感のあるドミトリーでぐっすり。

その後も2日間faroには滞在した。
家守さんのお手製パスタを食べたり、
(無農薬無化学肥料の農家さんのキャベツが激甘!芯が一番甘いからあえて芯を残しているとのこと。これは美味しい!)

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たまには、二郎系を見つけて浮気してみたり、

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家守さんおすすめの焼き鳥屋さんに行ったらやってなかったり、
(クウカイという焼き鳥屋さん。美味しいらしいので次こそは。)

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今度は別の湯本の温泉に行ってみたり。
もちろん、平日のメインは仕事だけど、空き時間のこういう体験がワーケーションの醍醐味。

途中、faroに家守さんと話していた地元の農家さんも来てくれて、今後の農×食のツアー企画についても話せた。
春にはできると思うので、ワクワク。

家守さんの温かさと、食の恵み、温泉と最高のワーケーションだった。
そして、何よりfaroも様々な人の想いの込められたとても素敵な場所。
ぜひ、行ってみてほしい。

今度は、農×食のツアーで来れるかな。
また1つ楽しみができた。

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