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制度外就労支援③コロナがやってきた-密を避けるって??-

ごちゃまぜカフェのいいところは、いろんな人がいて、心の垣根がなくて、初めて会っても「もともと知り合いみたい」と思えるところ。カフェの中はごちゃまぜ。まさに密!

ところが、ある日理事長カオルが言いました。
 「コロナで、スーパーのレジ待ち、間隔空いていていい感じ。もともとこうあってほしかったのよね」
確かに、私たち二人は、気持ちの上であまり人に密着しない。実は、「寄り添う」とか、「支える」って言葉にも抵抗がある。 このあたり、話し合いとかしなくても感覚でわかる。
私は妹、カオルさんは姉が障害を持っている。つまり、私たちはきょうだい児とか、今ならヤングケアラーと呼ばれる立場。「支援する」「支援される」の立場が日常にあり、その関係が固定されてしまうことに違和感がある。
では、私たちは、どんな場づくりをしていくか。
福祉サービスではない。だから、障害の有無も関係ない。私たちが助けてあげる立場でもない・・・それならば、みんなで一緒に作っていけばいい。一緒に作っていきたいと思う人とやっていけばいい。
お金はどこからも降りてこないけど、その分自由!
 
ということで、私たちは、場を用意して、その場を活用してもらう。助けてもらうことを望むのではなく、自分の意志で生きていきたいと思っている人たちとやっていこうと決心しました。合言葉は、「みんなで儲けよう」

もちろん、物理的な「密」は避けなければなりません。そこで、月火水は、子どもたちの居場所(フリースタイルスクールと名付けました)、木金土はカフェ営業日としました。このように活動を分けることで「密」を緩和しながらスタートしました(続く)

by えりこ(カフェ店主)

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