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全身全霊のニコラス・ケイジを観ろ!!! 〜マッシブ・タレント〜

ニコラス・ケイジ主演のマッシブ・タレントが公開されました。
案の定、最寄りの映画館では公開しなかったので、自宅から1時間かけて観に行ってきました。

ニコラス・ケイジが、ニコラス・ケイジ役で主演するという、出落ちで終わるかと思いましたが、そんなことはありませんでした。
めちゃくちゃハマりました。1時間かけて観に行った甲斐がありました(笑)

あらすじ
仕事が決まらず、借金まみれ、家族との仲も最悪。どん詰まりで完全にやさぐれ、もう俳優辞めてやると言い出すニコラス・ケイジ(ニコラス・ケイジ)。そこにスペインの大富豪から、誕生日パーティーに参加して欲しいとオファーが来る。最初は「俺は役者だ。そんな営業できるか」と突っぱねたが、上述のとおり、どん詰まりのため、オファーを渋々承諾する。

営業先は、スペインの風光明媚な島。出迎えたのは大富豪のハビ(ペドロ・パスカル)。彼はニコラス・ケイジが若干引くレベルの、ニコラス・ケイジのガチ勢。トップヲタだった。
ハビが制作する映画に出演して欲しいと猛烈なアプローチを受けるが、絶賛やさぐれケイジのため俳優は辞めたと言い入水自殺しかける。そこで、ハビは時差ボケのやさぐれケイジを叩き起こし、断崖絶壁で船越英一郎ごっこ(即興劇)に引きずり込み、海に向かって飛び込むという荒療治を敢行。ハビとの会話を通じて、俳優のやる気を取り戻し、友人となる。ところが、一人でバーから出たところを、ハイエースで拉致られる。拉致したのはCIA。実はハビは武器商人でヤバいやつと知らされ、捜査に強引に巻き込まれる。ニコラス・ケイジは、CIAのミッションをクリアすることができるか。彼の一世一代の演技が始まる。

全編ニコラス・ケイジ愛そしてリスペクトが込められた映画でした。

特に、ニコラス・ケイジとハビとの映画について語るシーン。おっさん同士が、いちゃつく絵だが、ハビはガチ勢のため、少年のように目を輝かせている。このシーンだけでハートフルな映画です。

私はおっさんがいちゃつく映画にハズレはない説を提唱したい。

また、冒頭からニコラス・ケイジの過去作の映像を流したり、セリフにも「過去作のアレみたいな感じだね」のように、過去作のネタがガンガン出てくる。極めつけが、ハビの趣味の部屋。ザ・ロックやコンエアーやマンディの時の映画の小道具たちが部屋中に飾られていました。(全ては確認できなかったので、また観たい)そして、男なら一度は憧れるフェイス・オフの黄金のアレもありました。

そして、ニコラス・ケイジの演技もすごい。やさぐれケイジと劇中出てくる心の中のイケイケのケイジの掛け合いや、ハビの即興劇に巻き込まれた際の切り替えはやっぱり演技が上手いなと思いました。

プライベートでは、度重なる離婚と再婚。コレクションの数と比例したとんでもない額の借金。私だったら生きるのを辞めたくなる状態であっても、彼はどんな規模の映画でも常に全力、エネルギッシュに演技していました。この映画を契機に、また超大作に出演し、爆発を背景に全力疾走をかましてもらいたいなと願ってます。

この作品を観た後は、パディントン2を無性に観たくなります(笑)

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