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#サステナしよう 「オレンジの皮」

オレンジやらミカンやら食べるたびに、おいしいなあ、でもこの皮かさばるなあ、と思っていた。マーマレードを作ったり、乾燥させてパウダー状にして料理に使うとか、いろいろ使い道がありそうなことはわかっていたけど、日常はバタバタと時間が過ぎていって、オレンジを食べるたびに、後ろめたい思いと一緒に生ゴミとして捨てていた。

でもなぜか昨日、マーマレードを作ってみる気になった。ネットで、いろいろレシピを検索してみる。皮を、白い部分も厚くむいて好みの形に切り、水に長くつける、または1−2度煮こぼして苦味を取ってから、砂糖を加えて煮る、というのが大まかな作り方。オレンジ果汁も一緒に入れた方が、仕上がりにオレンジジェルたっぷりのマーマレードに仕上がって美味しそうだけど、そのためにもう1個オレンジをむいたら、また皮が増えてしまうなあ。だから昨日は頑なに、おいしくなるはずって唱えながら、皮だけで作ってみた。

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これは切ったばっかりの皮。

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2回茹でこぼして苦味を抜いて、砂糖を、味見をしながら足していった。オレンジ果汁がなくて水分も足りないから水も加えながら。

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できあがり。私は、もう少し苦味が残っていた方が好きかも。次回は茹でこぼし1回でやってみよう。

さて、今朝起きてフェイスブックを見たら、知人がこんな記事をシェアしていた。

https://ampmedia.jp/2021/01/18/circular-innovation/?fbclid=IwAR17BOV5xqmeUA-rJzC7naDNWSRYb_a_T0VAnzcpNP9kYtuojX3Ed1mgfQs

オランダのスーパーでオレンジを絞る機械が設置されていて、その場で自分で絞って飲んで楽しめる、それでオランダだけで年間2億5000万キロの皮が廃棄される。で、その皮を再利用するベンチャー企業の話だ。オレンジの皮を回収してオイルや高機能繊維、家畜の飼料に作り変える。オイルは化粧品や香水、洗剤なんかの原料になる。

さすがオランダ。でもオレンジ生ジュースを飲むのはイタリアだって負けていない。いや多分、イタリアの方が消費量は多いはず。なんたってシチリアやカラブリアはオレンジの大生産地だし、イタリア全国、すべてのバールで「スプレームタ・ダランチャ(オレンジを絞ったジュース)ください」とオーダーすれば、生のオレンジをギューっと絞ってコップに入れてくれる。オレンジは室温で氷なんて入れてくれないし、砂糖が添えられてくることも多くて、ちょっとびっくりするけど。

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ざっと検索しても、イタリアでオレンジの皮がどれぐらい廃棄されているか見つからなかった。でもその代わり、どれぐらいオレンジの皮に素晴らしい効能があるから、捨てたらもったいないわよ、と書かれたイタリア語のサイトがたくさんあった。オレンジの皮100gにはビタミンcが136mgも含まれている、果肉にはたったの(?)50mgなのに、とか。

そして皮を利用して、ビオプラスチックを生産して、オレンジジュースを入れるコップを作っているというプロジェクトもあるらしい。

https://ilfattoalimentare.it/economia-circolare-bucce-arance.html


さて、私のマーマレード、なかなか美味しいけど、やっぱりオレンジ果汁があった方がいい。次はオレンジの皮2個分に果汁1個分、で作ってみようかな。

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