見出し画像

リグーリア州の小さな海の町、バカンスとサステナ農業

私がほぼ毎年、夏をぼーっと過ごしに行っているリグーリア州のノーリという可愛い町で、海の中で野菜を育てるという、世界初で唯一の、おもしろいプロジェクトが始まっている。毎年行っていながら、ボーッと海で遊んでばかりいて、気にはなっていたものの、いつも通り過ぎていた。

画像1

コロナでちゃんとバカンスできなかったので

コロナでいつものように海で遊べなかった今年初めて、真面目に取材をしてみた。News Week のWorld Voiceに海中農業の話、詳しく書いてます。

https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/miyamoto/2020/09/post-1.php

リグーリア州ノーリという町

ちなみにノーリという町は、海が驚くほどキレイなだけでなく、news weekにも書いた通り、「イタリアの最も美しい村」に加盟している町で、夏にやって来る海水浴客も、そういうのが好きな人たちだった。かわいい町の風景が好きとか、静かに本を読んでビーチでのんびりしたいとか、そういうタイプの人たち。静かで安全だからお年寄りや、小さな子供連れのファミリーも多い。私自身、娘が生まれた時に、赤ちゃん連れにもとてもいい、とオススメされて来始めたのだった。

画像2

画像3

コロナの思わぬ恩恵

同じ北イタリアのビーチリゾートでも、アドリア海沿岸のリミニなんかは、
若い人がいっぱいで、夜はディスコで盛り上がる、いや、昼間のビーチもガンガン音楽がかかってみんなで踊っている、そういうノリ。

そんな静かでかわいいノーリに、今年の8月は、例年よりもたくさんの海水浴客が押し寄せたんだそうだ。コロナの影響で、普段なら海外へ行っていた人たち、そしてアドリア海沿岸の方は人が多くて感染が心配! と考えた人たちが、静かで可愛い海の町を選んだのだ。

リグーリア州には、ノーリの他にもそういう歴史の古い、小さな真珠みたいに可愛い町がたくさんあって、コロナの思わぬ恩恵に浴したというわけです。

これを食べるためだけにノーリへ行きたくなるお菓子

私が、これを買うためだけにでもノーリへ行きたいのが「バーチ・ディ・ノーリ」。バーチというのは、イタリア語で「キス」という意味で、二つの小さなビスケットを貼り合わせたものもバーチと呼ばれる。トリノの「バーチ・ディ・ダーマ」が発祥らしいが、そこからいろいろなバーチが生まれた。

ノーリのピカイチに美味しいお菓子屋さん「ラ・クレープ」が作るバーチ・ディ・ノーリは、半生タイプのチョコレートクッキーと、接着剤がわりのクリームもチョコレート。海で遊んだ後に、濃厚な一口サイズのチョコレート・バーチとエスプレッソコーヒーが最高なのだ。

画像4

画像5


サポートいただけたら嬉しいです!いただいたサポートで、ますます美味しくて楽しくて、みなさんのお役に立てるイタリアの話を追いかけます。