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介護保険の基本と仕組みがよ〜くわかる本 を読みました

この本を読んだ目的

日本の介護の理念や歴史的背景は以下の本でざっくり理解しました。

次は、介護保険制度そのものについて勉強したくてこの本を読みます。
手続きや書類などが煩雑そうなので、勉強のしがいがありそうです。

この本は、会社の方にお勧めしていただきました。

第1章 介護保険とこれからの介護

  • 日本の少子高齢化はさらに進んでいく

  • 介護保険制度と介護サービスの報酬は3年ごとに見直される

  • 2018年から「地域包括ケアシステム」の強化がスタート。地域包括ケアシステムとは、住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを最期まで続けることができるように、医療・介護・予防・生活支援・住まいが一体的に提供される仕組みのこと。

  • 「介護保険事業計画」というものがある。この計画は、国が指針を定め、自治体が計画書を作る。第8期は、2040年を見据えたサービス基盤、住まい、地域共生社会、災害などの計画がポイントとなる。

第2章 介護保険の仕組み

  • 要介護・要支援認定や市町村介護保険事業計画などを立てたりするなど、介護保険を運営しているのは市町村。

  • 国、都道府県、市町村がそれぞれ介護保険事業の計画を定めている。

  • 40歳以上の国民全てが介護保険に加入するが、一部適応除外の方もいる。

  • 介護保険の財源は、税金50%と被保険者の保険料50%ずつ負担。地域差があるので、調整交付金という制度がある。保険料は、自治体によって差がある。

  • 会社員の介護保険料は医療保険料と合算、自営業者の保険料は国民健康保険と一緒に集められる。

第3章 サービス利用の手続き

  • この章では、申請をしてから訪問調査を受けて、要介護認定を受けるまでの手続きと仕組みについて解説。

  • 労災や交通事故が原因なら他の制度を利用する。医療保険の給付と同じものは介護保険が優先される。

  • 介護保険の手続きができない人は、「福祉サービス利用援助事業」「成年後見制度」が利用できる。

  • 調査の結果、自立できていると判断された人も、介護予防のケアを受けることができる。

第4章 サービスの利用と負担の仕組み

  • 要介護認定を受けてからのお話。

  • 要介護度によって、保険給付の上限が決まる。現金ではなく、区分支給限度基準額といって、それぞれ「単位」で管理する。

  • 自己負担が高額となった場合は、所得に応じて高額介護サービス費として給付される。

  • 国民健康保険団体連合会(国保連)は介護報酬の審査と支払い、苦情処理を行う。

第5章 サービスの利用とケアマネジメント

  • ケアマネジメントは、介護保険の大きな特徴で画期的な仕組み。ケアマネージャーは、利用者の心身の状態と生活状況をアセスメントし、ニーズに基づくサービスを組み合わせたケアプランを立てて、調整を行う。

  • ケアプランの作成は、課題分析(アセスメント)、原案作成、担当者会議、説明・同意という過程でつくられる。ケアプランは、いつでも変更できる。

第6章 居宅サービスの種類と利用方法

  • 居宅サービスとは、自宅にいて利用できるサービスのこと。

  • 入浴、医療サービス、リハビリ、日帰り介護サービスなどがある。

  • 有料老人ホームや、生活を援助する福祉用具、住まいのバリアフリー化などのサービスもある。

第7章 地域密着型サービスの種類と利用方法

  • 地域密着型サービスは、住み慣れた自宅や地域で継続して生活が送れるように、地域に密着した柔軟なサービスで、様々な種類のものがある。

第8章 施設サービスの種類と利用方法

  • 介護保険施設は、3種類ある。

  • 施設に入所している人は、常時介護、住まい、医療などのサービスを受けられる。

第9章 居住型施設の種類と利用方法

  • 高齢者の住まいには、自宅や介護保険施設だけてなく、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などもある。

第10章 相談窓口となる事業者とサービスを提供する事業者

  • 提供するサービスに差が出ないように、指定を受けた事業者だけが介護保険のサービスを提供できるようになっている。

  • 苦情など、相談できるサービスもある。

  • 介護保険制度外で、一般企業や非営利活動、保険会社が提供するサービスもある。

まとめ

以前読んだ本で、日本の介護の理念や歴史的背景は理解しました。今回の本で、現状の介護保険がどのように運用されているのか理解することができました。本のタイトル通り、図や絵がたくさん載っていたのでとてもわかりやすかったです。

地域や個人で金額の負担にできるだけ差が出ないようにする仕組みや、提供するサービスの質が落ちないようにする仕組み、3年ごとに制度そのものを見直す仕組み…など、いろんな取り決めがあって本当に複雑な制度だと思いました。とにかく登場人物がとても多いです。利用者、自治体、介護職員だけで収まる話ではないんですね。。

介護そのものに専念したくても、これだけ手続きや決まりが煩雑だと現場の方も大変だと思います。そういうところを、エンジニアの力で解決できたらいいなと思いました。

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