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【feat.大塚リョーマ】福岡で寝るときも、末廣亭のロウソクは消すな!? そしてUSAから東村山へ【読むラジオ『もっとトークへ』vol.4】

みやまる(以下、みや): こんばんは、みやまるです。大塚リョーマくんとの「読むラジオ『もっとトークへ』」。今回で4回目になります。

大塚リョーマ(以下、大塚): 大塚リョーマです。よろしくお願いします。

みや: よろしくー。

大塚: 最近さ、「童心に帰ったな~」って思うタイミングあった?

みや: 松坂大輔の引退のニュースは、「子供のころの思い出が……」って感じがしたかな。イチロー引退の時にも似たようなこと思ったんだけどね。

大塚: なかなかノスタルジーから逃れられませんな。……先日、病院にお世話になる機会がありまして。そこの待合室で小学生がはしゃいじゃってて大変だったんで、親御さんに許可を貰って、絵しりとりやって落ち着かせようとしたことがあったんです。

みや: おや、そんなことが! 「絵しりとりで子供を落ち着かせる」って、かなり子育て上級者の感じするけど。

大塚: それが思ったより白熱しましてね。小学生の語彙って、結構面白くて。「じ」で始まる言葉で車の絵を描いてたから、「じどうしゃ」かなって思えば、「じこ」だったり、「だ」で始まる小さい虫の絵で、「だんごむし」かなって思えば、「だに」だったり。こっちが童心に帰って騒がしくなっちゃいましたね。

みや: 確かに大人はいろいろ配慮しちゃう。その点、子供は思うがまま。

大塚: 予想外の視点で世の中を見てるんだなって、楽しかったね。

みや: ちなみにデーブ・スペクターの好きな日本語は、「大人の事情」だそうです。

大塚: 様々な年齢層が楽しめる番組にしていければなと思います。『もっとトークへ』、始まってますよ。

みや: noteの前のキミ! お母さんにも読むように、言っといてくれ!


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みや: 誰かに”しゃべって紹介したいアレ”を、お互いに話して、聞いてもらうコーナーです。今日はリョーマくんからになります。

大塚: オレの話、行きますか。『ドゲンジャーズ~ナイスバディ~』。


みや: それこそ、大人の童心をくすぐってくれそうな作品ですな。

大塚: 主に福岡県内で活躍している、ご当地ヒーロー版の「アベンジャーズ」です。今年の4月~6月に第2期をやってたんですけど、本気で元気もらったんで紹介させていただきます。
   今までは日曜の朝に、九州ローカル(KBC九州朝日放送など)とネット配信だけだったんだけど、2期から晴れて全国区になりました。

みや: そういうステップアップも、なかなか熱いね。福岡から全国へ。

大塚: 無事2期がスタートしたと思ったら、劇中でSNS炎上したり、ピーマン食べられなかったりで人気低迷して、謎の正義の味方「グレイドZ」に「悪の秘密結社」を取られて、っていうのが物語の始まりね。

みや: ふむふむ。……いや、「SNS炎上」て!

大塚: 作品はフィクションだけど、出演しているヒーローと悪役は、ご当地キャラクターとして実在していてね。薬育(子供に薬の知識を教育すること)や食育、地域のPR活動をしているってのがポイントです。

みや: 地域密着・貢献しつつ、全国へ。なんだか地方のプロスポーツクラブの理念みたいだ!

大塚: 物語の中で、「なぜヒーローをやっているか」の理由を答えていくんだけど、仕事への誇りだったり、夢を叶えるためだったり、単純にヒーローが好きだったりと、勧善懲悪以外の答えを示していくのが、素敵なんです。

みや: ヒーローも多様性の時代のなかで、いろいろ試行錯誤と挑戦してるのね。

大塚: そのひとつひとつの答えが、最終的に収束していくストーリーが面白い。特撮あるあるをメタ的に捉えた、ミステリー要素なんかもあったりして。
   この作品のテーマのひとつに、「人々に保健と福祉を」が掲げられていて、それの伏線も回収されます。ヒーローひとり一人のエピソードも熱いから調べてくれ。……薬飲んで、寝ろ。


みや: 俺は……米津玄師『死神』


みや: 『lemon』、『感電』、この『死神』。あんな良い歌詞の曲を、短いスパンでポンポン出せるってどーゆーこと?  そしてこんな禍々しい曲で、ここまでのインパクトを残せるってすごい。

大塚: シングル『Pale Blue』のカップリングですね。次々ヒット曲を生み出してきたなかで、なぜ今、『死神』なのかを勘ぐってしまったりもします。

みや: 『lemon』では、あれだけ「冥福」というものを美しく描写したのに、対極のテーマだからね。
     “元ネタ”の「死神」は古典落語の中でも、大ネタのひとつ。しかも布団を平行に動かしたり、ロウソクの火を表現したりと、落語という「座って演じるひとり芸」には難しい表現がいっぱいある。ただでさえ人間の生死や、欲や嘘といった難しい題材なのに。……それをカッコよく、短く1曲にギュッとしたって、なんちゅう才能ですか!?

大塚: MVも 一人芝居を合成使って大勢で、っていうのも面白いよね。

みや: ロケ地が新宿末廣亭だけど、あそこは新宿の猥雑さと建物の古さが相まって、とっても良い! この前も久しぶりに末廣亭の寄席で、人間国宝の講談師・神田松鯉先生の怪談『番町皿屋敷』を聴いたけど、やっぱり末廣亭は、「出そう」な感じがするんだよね。

大塚: 『死神』好きだったら、『Flamingo』もおすすめです。浪曲的なエッセンスもある。

みや: なるほど浪曲ね! その観点はちょっと無かった。米津玄師は、昭和の桑田佳祐、平成の椎名林檎に続く、令和の……となるかもしれない才能の持ち主だと思ってるんだけど、桑田・林檎両氏共に、ちょっと「和の香り」のする曲も多いからね。


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みや: ベタだけど「ケッキョク、この曲!」という音楽の話をするコーナーになります。今回のテーマはリョーマくんから。

大塚: 今回は「新しい時代の盆踊りといえば」です。

みや: 盆踊りの季節ですな。

大塚: 夏、夏、夏、真っ盛り!日本の祭りだ!盆踊りだ!ってことで盆踊りです。今年はお祭り厳しいけどね。

みや: 集まれないのを含めて、「新しい時代」がきてるのかも。

大塚: 離れていてもみんなで踊れる曲ってことで。みやまるさんからどうぞ。

みや: 俺の曲は……DA PUMP『U.S.A.』。


大塚: 平成最後にでかいブームになりましたよね。

みや: 2018年か~。これをどうとるかだね。……盆踊りって、なんとなくでも踊れるし、ガチでやっても良いみたいな感じじゃん。それでいくと、この曲がリョーマの出したテーマに近いかなって。

大塚: 親指立てて踊ればもうUSAだものね。本気でやる人はそこに足つけてやって、酔っぱらいはそれでコケたりして。

みや: カッコイイ曲だけど、ちょいちょいオモシロい歌詞も随所にある。<ユナイテッドする 朝焼け>って?でもガッチガチにカッコイイ曲より、こういう曲のほうが後世に残る気がする。 『今夜はブギーバック』とかね。

大塚:  実はジョー・イエローのカバーだったりするんだけど、日本語詞のほうが原曲よりユーモランスになってるのは確かだね。ピンク・レディーとか西城秀樹とか、そこら辺の流れもあるかも。

みや: アメリカって、ちょっとこの10年くらい毀誉褒貶が激しいけど、やっぱり日本はかなりアメリカ文化の影響を強く受けてるし、 カッコイイ文化は政治の風向きに関係なく取り入れていきたいね。

大塚: なんにせよここからDA PUMPの人気再燃というか、日本を背負っていくダンスミュージックグループになったよね。曲名は 『U.S.A.』だけどね!


みや: じゃー、リョーマくんお願いします
大塚: フィロソフィーのダンス『ダンス・ファウンダー』


みや: フィロのスっすな。アイドル界の中でも、かなり「プロフェッショナル」という感じがイメージの強い4人ですね。

大塚: 盆踊りってね、はじめて聴いても周りの振り付けを見たら、なんとなく入れるってのが大事だと思うんですけど、この曲は本当に身体が勝手に動くの。

みや: 確かに、自然とリズムを取りたくなる曲ってあるね。この曲はまさにそう。<ここに間違ったステップなんてないんだ>の歌詞にも通じますね。

大塚: ファンクなブラスバンドもその一因かもしれないけど、フェスとかで隣のステージでバンドが爆音でリハしてても、一緒に踊れる曲調なんだよね。

みや: 遠くを巻き込む力。これって大事。

大塚: フィロのスの4人については、メンバーひとり一人が魅力的だし、音楽的にも全員が全員異なるキャラクターのプロフェッショナルだと思うね。

みや: 「”アイドル”というものの敷居を、ある時期を境に良くも悪くも下げてしまった」と言う人もいたけど、こういう実力に立脚したグループは、そうした流れとは無縁の強さがあるね。

大塚: あと単純に僕が十束おとはさんのこと、ファミ通エンジェルのころからファンなんです。

みや: 「ファミ通エンジェル」って単語、すげー久しぶりに聞いた……


大塚: 今回このテーマで何選ぼうかなってなったとき、近年「盆踊り」に関連した曲や、盆踊りを意識した振り付けの曲が、結構誕生してたのが面白かったです。なんかの機会にそういう曲を聴くイベントでも開けたらいいなって。

みや: 例えば?

大塚:
・小日向結衣『れじぇら―音頭』
・テレパシー・モーニング『ルミナスレミニセンス』
・『Alexa音頭』

このあたりかな

みや: ……昭和のオモシロエピソードを紹介するテレビ番組ってたまにやってるけど、『Alexa音頭』も60年後くらいにはそういうトコロで紹介されてんのかな……。しかし意外と多い!盆踊りや夏祭りって厄除けみたいな意味合いもあるし。そう考えるとちょっと合点がいくかも。

大塚: ニッポンのDNAだから、どうしても節がつくと踊ってしまうのだよ。東村山一丁目じゃないけど。

みや: いつかまた、「だいじょうぶだあ」って言える日を。

大塚: ♪いっちょめ、いっちょめ、ワーオ! と言って、収集つかなくなったこの辺で。

みや: ちなみに俺の高校は東村山市でした。

大塚: ワーオ!


大塚: 「読むラジオ『もっとトークへ』」、エンディングです。5月からスタートしたこの企画も4回目。季節も真夏になってしまいました。

みや: 実はコレLINEでやってるから、始まってからリアルで1回も会ってないんだよね。これも「新しい時代」っぽいかも。

大塚: 文面のみで対応してるから、直接文句も言えない。同じ記事で少しずつズレた時間を過ごしています。

みや: 出来ればだけど、なんかイレギュラーな企画はいずれやろうと思ってます。ここにこう書くことで、自分のテンションもアゲていきたいかな。

大塚: みやまるさん、人前出る機会あるのでしょう?

みや: 告知していいの? 講談教室の発表会でまーす。

(8/6  追記:こちらの発表会は、無観客での開催となりました。来場を検討されていた方、大変申し訳ありませんが、またの機会にお会いできればと思います)

大塚: 生で声を聴けるチャンス!みんなで、「こんな感じだったか~」って答え合わせをしよう。ちなみに俺はクリス・ペプラーっぽくはないです!

みや: 伏線回収になるのか?これ?……ここまでのお相手はみやまると。

大塚: 雑なボケはあとで自分の首を絞めるぞ!大塚リョーマがお送りしました!

みや: またお会いしましょう。さようなら~





みや: 薬飲んで、寝ろ。……ああ、消える。
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(文中一部敬称略)

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