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彼らの感覚

今日は、我が家のにぎやか男子は学校がお休みだったので、一緒に自転車散歩に出かけました。

ダウン症のある人は、筋緊張低下といって筋肉の緊張が弱く、筋力がないという事ではなく、筋力がつかない人たちだと言われています。

弱視の子が多かったり、聴覚も健常の人たちとちょっと違う感覚を持っていることも筋肉の緊張感に所以していると思います。我が家の男子も弱視、そして「い」や「に」など似ている発音を聞き取る事が弱かったりします。

そんな彼ですが、自転車を乗るようになったのは、なによりも彼が好きだったから…。毎日、飽きもせずに自転車に乗って、ビビりだからほんのちょっと乗って、ビビって怒ってやめる(笑)とかありましたが、次の日はやりたくないという事がなかった事が自転車に乗れるようになったのかなぁ~と思ってます。

自転車に乗るの危なくないの?と思っていましたが、むしろ私より注意力があるし、ビビりなぶん慎重だったりするのでそんなに危険だとは感じていません。

自転車に乗っていて、よく感じる事は彼の感じている空気感。

耳がそれほど良いとは思えないのに、私より先に後ろから来る車に気づいて「ママ、車来るよぉ~」と教えてくれます。空気が震える音みたいなのを感じているのかしら?と思うほど…。

今日は、雨が降る前に「ママ、雨が降るよ!早く帰ろう!」と自転車のスピードをあげました。その後に、ポツリ…ポツリ…と降り出す雨…。

霧がかった朝に空気の粒が見えるような日がありますよね。
そんな日は、彼にとっては傘を持つべきか?持たぬべきか?悩むよう。
空気の粒が大きく見えるのかしら?

他にも聞こえるのかな?見えるのかな?と思う事はたくさん。


障害のある人たちって人の気持ちにも敏感な人たちも多くいるけれど、空気を伝って伝わってくるものを体と心の全体で感じているからなのだろうな…なんてとても思う私です。

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