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既読にならない切なさ

「既読」。
たった二文字なのに、その文字が見当たらないと心がざわざわする。

送ったメッセージとスタンプが果たして向こうに届いているのか、それとも気づいていないのか。なにか良からぬことになってはいないか。
不安は日増しに影を落とす。

何度もトーク画面を開いてみるも、未読のままだ。時間だけが過ぎ返事は来ない。

もしかしたら忙しくしているのかもしれない。
前にもしばらく未読になったままだったことがあったじゃないか。
そのうち何もなかったかのように連絡が来るだろう。

そんなふうに考えてみるけど、完全に不安が和らぐことはない。
既読をつけてくれるだけでいいんだ。それだけで安心するのに。
送ったメッセージに対する反応がほしいという気持ちが、焦りを募らせる。

向こうが私のことをどう思っているのか気になるけど、それを問い詰めたところで何にもならないのはわかっている。
わかっているのに、メンタルがぐらつく。

瞬時にコミュニケーションを取れるツールだからこそ、一方で不安や焦りも一瞬で大きくなる。
相手の立場を思いやり、静かに待つしかないのだなあ。

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