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ジェンダーバイアス〜親として子供たちに出来ること〜

男の子だから、女の子だから。

この言葉の象徴にランドセルが思い浮かぶ私。
約30年前は男の子は黒で女の子は赤が当たり前だったが令和の時代に娘が選んだそれはキャメルという色だった。茶色ではなく少し白が混じってまろやかな雰囲気のオシャレなカラーである。

へえ、キャメルね…

やっぱり定番の赤かなと思っていた私はひと昔まえとは違うからねと口では言いつつ頭はついていかない部分があった。

このように子育てをしていると男の子だから女の子だからといった思い込みがあることに気付かされるがこれをジェンダーバイアスと言うらしい。

今回はこれについて子育て中に感じたことを書いてみようと思う。


子育ては10歳まで、その後親はサポートする側にまわる

こんな文をどこかで読んだ。

息子が今年10歳になるから目に止まったのかそうじゃないのか。とにかく月日が流れる早さに驚いたことは確かだった。

サポートって何ができるだろう。
ついあれこれ世話を焼きたくなるのはお節介だってことは置いといて、やはり何かやりたいと言い出した時など背中を押してやることかなと思う。また何かしら初めての体験の機会を作ってあげるのも親が出来ることだろう。

すぐに思い浮かんだのはワークショップ。
理科の実験や工作、調理体験などが地域のコミュニティーセンターでほぼ無料で行われている。それまでさんざん持ち帰って来ていたプリントを流し見していたことを悔やみつつエンジンがかかると完璧主義な母、片っ端から情報を集めてよさそうなものを申し込む。1年生の娘にもついでにやらせるので毎回家族揃って参加した。

長いペースで通う習い事と違って1回だけ気軽に参加できるところや手先を使う作業が息子には向いていたと見え毎回楽しそう。その姿を観れることは親としてとても嬉しかった。

そんな中、モーターを使った車を作ろうというワークショップを子どもたちに打診したときに

"車だから男の子向け"

というバイアスが自分の中にあることを知った。

息子が行きたがって娘は微妙だろうと勝手に決めつけて申し込みを悩んでいたのだが、いざフタを開けてみれば娘は作ってみたい!行く!とノリノリ、かたや息子はそんなに車で遊ばないからどっちでもいいやと言ったのだった。結局、息子だけが参加することになったのだが我が子を無意識のうちに自分の色メガネで見てしまっていたことが少なからずショックだったしバイアスに自分で気づくことの難しさを実感した。

せめて知らないうちに押し付けてしまうことは避けたい。でもそう気づけただけよしとしなくてはいけないほどおそらく世の中バイアスだらけなんだろう。

まさに多様化のこの時代にバイアスについて理解することは必然だと思う。子供たちもバイアスについて学ぶ機会があればよりよい友人関係の構築や偏見や差別のない学校生活をする為にきっと役立つに違いない。

そして1人ひとりが生きいきとポジティブに過ごすことができたらいいなと、キャメルとダークグリーンのランドセルを背負い登校する子供たちの後ろ姿を見つめながら思わずにいられないのだ。

まずは大人から無意識のバイアスを意識することから始めてみる。すぐに偏りはなくならなくても少しずつ時間をかけることで自然と子供たちの意見を尊重できるような親になりたい。

そのきっかけをくれたランドセルは女の子定番の赤だった私。今なら、黒が大人っぽくて素敵だなって思ってたことを堂々と話せそうだ。




          ♢




ランドセル、何色を使っていましたか?
今はランドセルじゃないカバンを採用する学校もありますね。

昔は選ぶこともなく赤と決まっていましたが思春期にあたり6年生の時に黒がとても大人っぽくみえていいなと思ったのを覚えています。赤は小さな女の子というイメージで、でも紛れもなく女の子である私との葛藤だったのかもしれません。私服では黒のショルダーバッグを愛用していました。


ジェンダーバイアスは私にとって少し難しいテーマで、読みづらく、また間違っている部分もあるかもしれませんが大目に見てやってください。
今後バイアスについてはもっと本を読んだりして理解を深めていきたいと思っています。

長くなりましたが最後まで読んで頂きありがとうございました✨

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