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シンスプリントを短期で治すために

シンスプリントとは?

主な症状:脚のスネのやや内側が痛くなる。
好発競技:陸上、サッカー、バスケ 等、普段の練習で高速長時間走るか、ジャンプする競技に多い

長期間悩まされることが多い疾患

なぜかというと…

①競技を休めないケースが多い

シンスプリントに限らず大概のスポーツ外傷は4週間前後と回復に長期間かかるものが多い。練習をやりながらだと更に長期間回復までの時間を要するため完全休養させたうえで治療したいところではある。しかし部活動の期間は短いため、練習をやりながらとなってしまうことが多い。
軽度の場合でも2週間は休ませてその間に治すという意識を本人にも持ってもらい施術者と患者二人三脚で真剣に回復に取り組んでもらう必要がある。

②的外れな治療をしているケースが多い

これは完全に施術者側の問題。ただ痛みのある所に電気(低周波や高周波など)やレーザーなどをかけて痛みを和らげるなどの対症療法するだけではかなり時間がかかること(数か月~1年以上なんてことも…)が多い。歩く時の接地の癖を治しフラットに足が踏めるように訓練する必要がある。

③患者が注意事項を守れない

全ての治療に共通することですが、注意事項を守ってもらえない場合は、回復が遅い・治らない・以前より悪化するまであります。固定が必要と言われたならしっかり固定をして不用意に外さないこと、安静が必要と言われたなら安静にすること勝手に動かしたり歩いたり走ったりしない。当たり前のことなんですが、意外と守ってもらえないケースがある

この3つの問題をクリアできれば従来より短期間で回復ができるだろう

なぜシンスプリントになるのか?

原因がわかれば治療方針も理解しやすくなるので、簡単に説明すると
走る時に足の接地がフラットではなく(わずかでも)小指側から接地するためスネの骨に小指側にたわむような力がかかり、次にたわみが戻る時にスネの内側に2段構えで負荷がかかって、それを繰り返すことで徐々に骨と骨膜にダメージが蓄積していくのです。

右足の接地の負荷モデル

回復期間

回復期間はどれ程のダメージを蓄積しているかにより様々です。軽度のものであれば2週で回復・競技復帰した例もありますが、中程度までものであれば3~4週間程度での回復・競技復帰を目指して施術をしています。しかし、これは施術のほかに日常生活での注意事項を真摯に取り組むことが重要で、術者の能力だけでは解決できないので、そのことをよく理解してもらったうえで開始せねばなりません。患者本人の協力が得られないものは、いつまで経っても治りません。ただダラダラと時間を浪費するだけ

まとめ

① 治療に専念する(競技練習を休む)まとまった時間をとる
② 走行時の接地をフラットにするためには日常的な歩行での接地の癖があることが多いので、これを改善していきます。
シンスプリントからの回復に必要なことは、これだけなのですが日常生活の管理は本人に依存するところがほとんどなので根気良い説明と運動・歩行の指導が必要になっていきます。

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