「ケモ耳っ娘になったからには~」閑話S6 『聖夜祭』のご馳走のために(後編)
ケモ耳っ娘になったからにはホントはモフられたい~前世はSランク冒険者だったのでこっそり無双します~
閑話S6 『聖夜祭』のご馳走のために(後編)
(リリアンside)
酒を煮立て、塩やハーブを混ぜた物に、下処理の済んだカラクン鳥を漬け込んで一晩おく。そうして下味の付いたカラクン鳥のお腹に、炒めておいた芋やキノコをふんだんに詰め込んだ。これは時間をかけて、油を回しかけながらじっくりと焼く。
もちろんこれだけじゃ彼らには肉が足りない。いつもの串焼き肉に、すね肉をじっくりと煮込んだシチューも用意した。これはシアのリクエストでパイ包みに。
他にも茹で肉を載せたサラダや、野菜を揚げたもの。食後用にケーキとアップルパイも用意してある。勿論、アップルパイにシナモンは使っていない。
今日は『聖夜祭』。樫の木亭で常連さんたちとパーティをすることになっている。いつもの仲間たちも、先日のカラクン鳥狩りで一緒になったあの少年三人組も呼んである。
そう言えばそろそろ、アランさんがケヴィン様を連れてきてくれるはずだ。そう思っていると、ホールの方からひときわ大きな声が上がった。
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