「ケモ耳っ娘になったからには~」閑話S8 菓子と花束(バレンタイン閑話)
ケモ耳っ娘になったからにはホントはモフられたい~前世はSランク冒険者だったのでこっそり無双します~
閑話S8 菓子と花束(バレンタイン閑話)
今日の街は、いつもに増してカップルが多い。まあ、今日は恋人同士の日だから、当然だろう。
すれ違う恋人たちの何人かは、俺の方をちらりと見る。俺がまあまあ有名人なのが理由の一つ。もう一つはいいおっさんが花束なんか持って歩いているからだろう。
「あれ、シアンさん。こんなところで珍しいですね」
声をかけられて、そちらの方を見た。
西の冒険者ギルドの受付嬢、カナリアだ。暖かそうな上着の下に、受付嬢の制服を着ているので休憩時間か何かだろう。両の手に大きな紙袋を持っているので、買い出しかもしれない。
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