【本紹介♯152】何もかも捨て去りたい
ここぞというとき、ためらわずに行動できる人がいる
例えば、自分にはハードルが高すぎる…としり込みしてしまうようなとき
英語がまったく話せないのに、海外転勤になったとか
海外転勤=出世コースだったとしても、英語話せないからなあとつい断ってしまう
そこをチャンスだと思いつかめるかどうか
小さな分岐点のひとつひとつに、行動できるかどうかが響いてくるような気がする
自信がないとか、自分にはまだ早いとか、謙遜は日本の美しい文化のひとつだと言われるけど
私はそうは思わない
私自身もなかなか前に踏み出せないタイプなのですが、自信をもって強く主張できる人をうらやましく思うことは多々あります。
そんなことを思わせてくれる本に出会いました。
はじめは断捨離系か?と思ったけど、そうじゃなかった
捨てる勇気や覚悟、チャレンジ精神を問われるような内容でした。
成長にはどこか痛みを伴うというのはよくある話で
なにも苦労せず努力せずに、スキルアップしているなんてことはない
どんなにつらく苦しい経験だったとしても、後から振り返ってみるとあのおかげで…と思ったりするものです。
作者の中野さんの自叙伝に近いものなのですが、中野さんのことはあまり知りませんでした。
ただ寺田倉庫のことは耳にしたことがありました。
まさに倉庫革命に相応しいことを行った会社であるという認識です。
ただ保管する箱だった倉庫を、高級品を保存するという価値観に作り替えることで
新しい価値を生み出すことに成功したのです。
今あるものを通じて、新しい市場に新しい価値を提供する
これこそイノベーションですよね
日本ではどうしてスティーブ・ジョブズが生まれないのかという話はよくありますが(というかそもそもアメリカ以外にジョブズは生まれていない)
中野さんは、限りなくジョブズに近い人物なんじゃないかなと思いました。
行動もかっこよくて、お金のないときからずっと資産の一部を寄付し続けているのだとか
持てる人ほど、他人に分配しようとしますよね
ノブレスオブリージュと言い当てればいいのでしょうか
かっこいいその生きざまは、自分と違う…と落ち込みそうにもなりますが、
決して真似できないことばかりではありません。
こういう志で、強く目指してこそ、ここまでの位置に立てるんだなとしみじみ感じました。
求められるリーダー像の一つして、読んでみるのはいかがでしょうか。
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