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【本紹介#146】問題解決のための辞書

最近、中小企業診断士の勉強をしていることもあり、コンサル関連の本を読む機会が増えました。
似た本ばかり読んでいるので、だいた知っている内容ばっかりだなあと思って終わり、ということが多いのですが、久しぶりに読み応えのある本と出合いました。

本のタイトルはずばりそのまま「問題解決」
読み始めてすぐにあることに気付きました。
それは…ページ数多くない?問題…普通の本の倍くらいのページ数あります。

それに気づき読もうか、ためらったのですが、内容としては面白かったので結局読み進めることにしました。

中身は意外にもストーリーと解説の二段構えになっており、とても読みやすい構成でした。
ストーリーがすんなり進まないところもいいな、と。
だいたいの人が陥りそうなミスをして、なにがダメなのか、どうすればよかったのかをきちんと解説してくれる親切設計。

読んでいて気付いたのですが、意外にもさらっと解説してくれている本って、なるほど!と思い試してみるんですけど、書いてあるほど簡単じゃないんですよね。
そして自分には無理だった…と挫折することもしばしば。

そう考えると、この本は最初から失敗ありきで進んでくれているので、確かに!私も同じミスするかも!と納得しながら読み進むことができるのです。

さらに良かったのは、何度も振り返ってくれること
章またぎでも、過去の分析をふたたび取り出して解説してくれるのです。

これも実践だと何度も戻ることってありますよね
でも本だと、一度解説してくれた内容について再び出すってことはあまりないんですよ

ただ一発で覚えられるわけないし、実際は行ったり来たりするのが普通じゃないですか
そのせいでページ数が多かったのか、と思いましたが、とてもいい流れだと思いました。

また流れだけでなく知識量も多く、フレームワークがこれでもかと載っています。
あと使えないなってフレームワークがなく、どれも実践に適しているところがいいなと思いました。

ぶっちゃけバイブルとして、手元に置いておくのにいいんじゃないかと思える本です。

入門書をあれこれ買い込むより、この本一冊でだいたいのことを網羅できているので、辞書みたいに使うのもありじゃないですかね。

コンサルの参考書として手に取りましたが、仕事を進めるうえで大切なことが書かれていると思います。

自信をもっておススメできる一冊なのでした。

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