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選ばれたのは「谷川俊太郎」でした

明日から関西に行く予定だ。
(某有名バンドの35周年ライブに、母と参戦するのだ!笑)

せっかくなので大学時代の同級生2人に声をかけ、久しぶり(1年ぶり?)に会えることになった。

友人たちにはそれぞれ2人と1人の可愛すぎるお子がいる。

「久しぶりに会うし、なんかプレゼントしたいな・・・!」

友人の子どもたちを前にすると、親戚のお姉ちゃんくらいのポジションか?というくらい距離が近い気がして、何かをあげたくなってしまうのは、私だけではないはずだ。

何をあげるか少し悩んでいたとき、自分が先日訪れた谷川俊太郎さんの「絵本★百貨展」のことが頭をよぎった。

この展示会自体が本当に素晴らしくて、90歳を超えてもなお現役で制作活動を続け、意欲的に新作に挑み、新しいイラストレーターともコラボしている谷川俊太郎さんの姿は本当にカッコ良すぎて言葉にならなかった。

そして何より、これまで生み出してきた作品数の多さに圧倒された。
自分が小さい時に慣れ親しんだ懐かしの絵本から、幼少期には読むことはなかったけど、大人になってからも心打たれる内容と美しい挿絵、遊び心満載の絵本が紹介されており、現地では夢中になって絵本を読み続けてしまった。

そんな経験を通じて、それぞれのお子たちに下記2冊の本を贈ることにした。

①つくる 五感のえほん2

(文: 谷川 俊太郎、絵: 福田 岩緒、出版社: 復刊ドットコム

いしで なに つくる
いしで てつ つくる

てつで なに つくる
てつで はさみ つくる

はしで なに つくる
はしで みち つくる

みちは なに つくる
みちは まち つくる

私たちが普段何気なく行っている【つくる】という行為。一つひとつの【つくる】という動作からその対象がどんどん大きく広がっていく。この独自の世界観こそ、読む人の多くを魅了し続ける詩人・谷川俊太郎の真骨頂。

絵本ナビ紹介文より

「つくる」を楽しむ、をモットーに過ごしていたので、この絵本は絵本はとにかくぶっ刺さった。色んな対象物をテーマに、「なに つくる」「XX つくる」とコールアンドレスポンスの対比になって、物語が進んでいくのが面白い。

「絵本★百貨店」で手に取った時の様子

挿絵もカラフルでとても可愛く、穏やかな内容が続くけど、最後の問いかけに大人も思わず息を呑む作品・・・!(気になる人はぜひ読んでみてね)

②みる 五感のえほん8

(文: 谷川 俊太郎、絵: 高橋 常政出版社: 復刊ドットコム

めを つむっても
こころで みえる、
なにが みえる?

『みる』は、私たちにとって最も身近な行為のひとつではないでしょうか。
そんな身の周りの『みる』に注目し、谷川さんがその行為についてとことん追求した作品です。

〝みることはたのしい〟という部分を、ぜひ感じ取っていただければ幸いです。

絵本ナビ紹介文より

これも色彩豊かで激かわいいんですよね。どんな展開が待っているんだろうと心躍る内容になっています。

大人もワクワクが止まらんのよ

***

番外編だけど、私が譲れない「谷川俊太郎作品の第1位」はこれ

これはのみのぴこ。

「これは のみの ぴこ」
「これは のみの ぴこの すんでいる ねこの ごえもん」
「これは のみの ぴこの すんでいる ねこの ごえもんの しっぽ ふんずけた あきらくん」

ページをめくることに言葉がつみかさなっていき、
最初は短かった文章が、どんどん長い文章に。
・・・
繰り返しの部分を何回も聞いているうちに、
子どもたちは思わず声に出してみたくなるようです。
最後にはいったいどうなるのでしょうね…?

絵本ナビ紹介文より

谷川さんが発明した「積み上げ歌形式」で折り重なる、ついつい声に出したくなるウィットに富んだ文章が続く。

私も小さいとき、知り合いからこの絵本を譲ってもらったことがきっかけで、ずっと「これはのみのぴこ・・・すんでいるねこのごえもん・・・しっぽふんずけたあきらくん・・・」と暗唱していたことを今も覚えている。

小さい時に読んだ作品のことって、結構大人になってもはっきり覚えてることが多いように思う。

長年愛されてきたであろう絵本たちを本屋で見かけると、ついつい「なつかしい」と思って手に取ってしまうのは、きっとあるあるなんだろう。

絵本を通じて、「五感」で色んなことを感じる面白さは、大人も子も平等だと思う。

今回贈る絵本2冊を通じて、友人のお子たちがまずはイラストと表現を楽しみつつ、いつかどこかでこんな絵本あったなと思い出してくれたら嬉しいな!


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