確認しなくて良いことは確認しない。

ちょっと気が付いたのでメモします。

仕事を進めるうえで、いままで自分が詰まっていたポイントの一つに「終盤になって振られた仕事の背景が分からない」がありました。

「もう中身はほぼ出来てるから、完成したら●●の冊子を発注して!」と言われたとき。場合によっては私はすごくテンパります。

その「●●」自体が初耳だった。中身のデータを知らない、見ていない。何ページになりそうか分からない。今誰が担当しているのか。完成するのはいつになりそうか。そもそも、なんのための冊子なのか。いつまでに必要なのか。自分は本当に機械的に発注するだけで良いのか。それ以外にやるべきことがあるとしたら、どんなことがあるのか………。

頭がフリーズします。

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勉強と仕事の違いのひとつに、「個人か団体か」というのがあります。

勉強ではわからないことはさっさとつぶすに限ります。自分で調べるか、塾の先生に質問すれば教えてもらえます。

でも、仕事では「質問する」機会が限られます。ちょっとした確認であっても、ものすごく忙しい相手にとっては、仕事の手を止めてしまうことになりかねません。

そのため、自分が知らないところで動いているものを、その動向を感じ取って、今自分に求められていることは何なのか、を知る必要があります。

私はこれ、正直メチャクチャ苦手です。自分が見てないものは分からないし、知らないことは発想が浮かばない。しかも、「わからない」ことがとても気持ち悪くて、手元に持っている情報だけで現状を理解しようとするので、認識を誤ったり、相手にとっては必要ないことを説明させてしまったりします。

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最近ふと、「わからない」ことを2つに分けたら、頭の中が少しスッキリするんじゃないかと気づきました。

「わからなくても良いこと」と「わかった方が良いこと」の2つに分けるのです。そして、「わからなくても良いこと」については綺麗さっぱり忘れることで、脳の負荷を大幅に減らせることに気が付きました。

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上の例に戻ると、私の分からないことはこれだけあります。

「その「●●」自体が初耳だった。中身のデータを知らない、見ていない。何ページになりそうか分からない。今誰が担当しているのか。完成するのはいつになりそうか。そもそも、なんのための冊子なのか。いつまでに必要なのか。自分は本当に機械的に発注するだけで良いのか。それ以外にやるべきことがあるとしたら、どんなことがあるのか………。」

この中で、私が仕事をするために最低限わかる必要があることはどれでしょう。

「●●」が初耳というのは、知たなくても大丈夫そうです。

中身のデータやページ数は、発注する時に渡されれば、問題ありません。

担当は知っておいた方が良さそうです。

いつ完成するのかは、渡された時が完成した時、となりそうです。

なんのための冊子は関係ありません。

いつまでに、はちょっと大事です。急いでいる場合は確認した方が良さそうです。

発注する以外にすることがあるのか、は曲者です。じつは、「自分はミッションの中でどんな働きを期待されているのか」、さえわかれば、それ以外の部分は無視しても大丈夫なのです。

冊子の中身だとか、発注前の部分で、あれこれと担当に確認したり、手伝ったりする必要はありません(必要があれば担当から声をかけてもらえるようにしておきます)。

私はつい、なんでも自分で手を出そうと思ってしまいますが、それは担当の人の仕事を奪うことにもなります。担当の方を信じて、渡される時を待つのも大事です。

「分からないこと」を二つに分けただけで、自分が次にどう動いたら良いのか、がおのずと見えてきました。

これで、混乱してフリーズすることなく、仕事を続けられます。

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今日はそんな気づきのメモでした。

自分が関りをもったもののことは全て把握しないと気持ちが悪くなってしまう人には、知らないところでプロジェクトが動いていて、そこに後からひょいと加わるというのは、とても気がかりなことです。

それでも、そのプロジェクトは自分がいなくても今まで機能してきたのだから、担当の方々を信じてバトンを渡される心構えだけしておくことが大事なように思いました。


時人








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