こども宅食の可能性_アウトリーチ
今日から「こども宅食」についてのインプットと自分なりに考える、効果について書き綴って見たいと思います。
今週の水曜日はフローレンスさんにお越し頂き、勉強会を開催しました。
さて、本題です。
家庭内で声を上げることのできない「支援を必要とする家庭」を探すというのが、私の長年の課題であり、色々と試行錯誤しているところなのですが、
例えば、こんにちは赤ちゃん事業はとても有効的なんじゃないかと、ずっと思っていました。当時の当事業は民生委員がしていたので、「民生委員になればこんにちは赤ちゃん事業に携われる」とずっと民生委員をしようと思っていました。※宮崎市は現在は看護師等が行っています。
今は、民生委員をしているのですが、これでも何か足りない。
こども食堂も立ち上げた動機もそうでした。たくさん集まる中に、一人二人と、ポツポツと支援を必要とする子が食べにきてもらったいいなあと思ったり。
でも、実は支援を必要とする人というのは、外に出ることができず一人で過ごされる場合も多いんですね。
生活保護家庭へお邪魔をすると、まず家を空けてもらえません。
「こんにちは」という声がいつもと違うことを確認すると、ドアを少し開け隙間からそっと外の様子を伺うということもありました。
理由の一つに、借金を抱えていることが多いので、取立てに来たと思われドアを開けてもらえないのです。
「何かあったら連絡下さいね」と言ってその場を去りましたが、その後連絡がないので大丈夫かなあと思ってみたり。
生活困窮家庭の場合、DV、虐待、精神疾患、障がいなど様々な問題を多重に抱えている場合がよくあります。
一度くらいの訪問では全体像がよく見えない場合もあるんですね。
何度も通ううちに、現在の生活の状況やその方の病気や障がいを見ることができる。
よく、アウトリーチという言い方をしますが、スタッフは外に出て実際に必要とする人たちを探すことも必要だと思っています。
そして、もっとこの手法をスムーズにやるツールとしてこの「子ども宅食」は効果的ではないかと思いました。
宮崎県三股町の「みまたんどうぞ便」はこども宅食を社協のスタッフが中心となって行うことで、アウトリーチの一つとして活用しておりとてもいいモデルだと思いました。
支援を必要とするケースの場合は、決して自ら「助けてください」と言えない。子供から信号を受け取り、その家庭を助けたいと思っても、親が「大丈夫」といえばその家庭はなかったことになってしまう。
そうなると、やはり外部からの支援を介入せざる得ない。でも、抵抗に合う。そういうことがどうしても繰り返されてしまいます。私自身、周囲から相談が来てご本人と面談することもあるのですが、「大丈夫です。困ってませんから」と言われることも多いです。(理由は色々とあるのですが、ここでは省きます)
相手が抵抗なく、スムーズにアウトリーチするきっかけとしてはこの「こども宅食」に向けた期待はとてもあります。
少しでも声を上げることのできない子ども達を救うために。
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