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ドラマ感想『新宿野戦病院』『素晴らしき哉、先生!』

今週後半は台風10号関連でニュースも慌ただしいですが、自然災害は何時どこで起こるかわからないので備えるにこしたことはなく。

さて、今回も2つほどドラマ感想を。

テレビ朝日の日曜ドラマ『素晴らしき哉、先生!』が始まりましたね。オリンピック期間を避けてのスタートだったのでしょうか。

『素晴らしき哉、先生!』
Z世代の高校教師・笹岡りお役を生田絵梨花さんが演じていますが、ちょっと愚痴るシーンがうるさいですね・・・。

声の質なのか、ボリュームなのか、会話のスピード感なのか、表現の仕方なのか、耳障り感があります(いくちゃん、ごめんなさい)。

ストーリー的にも、問題児扱いされている生徒が担任であるりおにすぐ心を開いたことも理解しがたいような。いくら1回面倒を見てもらったにしても、そんな簡単じゃないでしょ、人の心って。

教職員のハードな仕事の現状を伝えるとともに、一方で教師としての喜びもあるんだよ、とその職業の魅力をアピールして、なりて不足と言われている教師のイメージアップの効果も狙っているのかなと思ったりしました。

生田さんの演技が主演にしてはちょっと微妙ですが、まぁ、綺麗なお姉さん教師を見る意味ではしばらく様子見でもいいかもしれません。

『新宿野戦病院』
クドカン脚本とはいえ、最初はドタバタ感が強いなと思っていましたが、回が増すにつれ、一つ一つのエピソードに深みがあり。

最近では7話の、堀井しのぶ(塚地武雄さん)と認知症のお母さん(藤田弓子さん)との話、8話のコンカフェで働く少女(田中美久さん)とストーカーの話、など、どれもせつなくて温かくてやるせない。

その前にもホームレスの話、家出少女マユ(伊東蒼さん)の家庭内での深刻な問題、日本の医療制度のことなどなど、しっかり社会問題なんだけど、フォローに至っていない現状を取り上げて、でもテレビで単に取り上げるだけならドキュメンタリー番組でいいわけで、そこをドラマ・エンタメの一部として扱うことで、普段ドキュメンタリー番組を見ない層にも意識してもらうような狙いがあるのではないか、と思ったりして。

テーマがテーマなので、重く(シリアスに)なりすぎないように笑いのエッセンスも加えて、それによって悲しさや切なさとのコントラストもより強くなる、そういうことなのかな。

というか、人生って、悲しみの中でも笑うし、なさけなくてみじめでも、おかしくなるときもあるよね。
泣き笑いの人生、ってよく聞くし。

社会の問題と、人生の喜怒哀楽を凝縮して医療ドラマに絡めたヒューマンドラマなんですかね。

とにかくクドカンのドラマははっちゃけていながらも巧緻で、しっかり物語になっていてすごいな~って思います。

次回の第10話は、歌舞伎町のホスト役で戸塚純貴さんが出演ということで、ここでもまた『虎に翼』キャストの共演が見られますね!
楽しみです♪


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