誰かのためじゃなく自分のためにだけ歌える歌があるなら

こないだスーパーに行ったら、魚売り場のラジカセから宇多田ヒカルの「For you」が流れてきて笑ってしまった。ひとりじゃ孤独を感じられない、だからFor you（※魚を）、ということだろうか、と勝手に米印部分を脳内で付け足して笑いを噛み殺していた。「For you」はせつない恋の名曲だが、魚売り場で流されるとそのせつなさがこっけいに感じられ、笑いを誘う。

と、そんな年甲斐もないおふざけに身を窶してすごしていたら、こないだ夢に二次元の推しがでてきた。『ヒプノシスマイク』のナゴヤ・ディビジョン代表Bad Ass Templeのリーダー、500年以上続く由緒正しきお寺さんの跡取り息子である赤髪の不良僧侶、波羅夷空却（はらい・くうこう）にわたしは夢中なのだが、なんと夢に出てきてくれた。いうまでもなく三次元空間で生きているわたしが、二次元の推しと言葉を交わせるのは夢の中以外でありえない。ありがたい経験である。報恩感謝。

さて詳細は忘れたが、夢の中でわたしたちはどこかにバス移動することになった。すると空却はあたりまえのようにわたしの手を引っつかんでバスの最後部に連れていき、わたしをいちばん窓側の席に押し込んで隣にどっかと座った。やべえ、こいつ「バスではモロ最後部の奴ら（©️ZEEBRA「MR.DYNAMITE」）」を地で行くタイプの男じゃん、さすがラッパー、と夢の中で笑った覚えがある。学生生活で一度もバスの最後部に座ることのない平和な陰キャ生活を送っていたため、マジで新鮮だった。まして好きな男とバスの座席に隣り合わせで座ったことなんかないもんで、いい経験させていただきました。途中で一郎くん（BusterBros!!!リーダー山田一郎）も来て、やっほー（古）って感じに。

そして場面が変わって、なぜか一軒家の和室でアレンジトーストを作ることになったので（今週か先週の「家事ヤロウ」でそういう企画をやってたのが脳内に残っていたためと思われる）、マヨネーズで土手を作ってまんなかに卵を落とす、というど定番のトーストを作ろうと決めた。そして炊事能力がないのにそばを離れようとしない空却に、「あんたマヨ開けて（※新品だった）」と指示したのをおぼえている。空却は物珍しいのかわたしの手元を凝視しており、そんな見るもんでもないけどと思いながらちゃっちゃと用意してオーブントースターに入れた。そして焼き上がりを待つ間に、次の現場に行くぞ！ということになり、慌てて外に飛び出した。そこで夢は途絶えている。

人の寝て見た夢の話を聞くのがわたしはわりと好きなのだが、最高につまらんと感じる人もいるらしいのでnoteに書かせてもらっている。最近見た夢はなに？と、今度誰かに会ったら聞いてみたい。