A.B.C-Z河合郁人脱退によせて(第一稿)
動揺している。A.B.C-Z河合郁人が、グループ脱退を発表した。
まだ気持ちが整理できていないけども、今思っていることを書く。
A.B.C-Zが5人でなくなる、ということが、想像がつかなかった。
他グループで脱退が相次いだとき、この先A.B.C-Zから誰かが脱退するようなことがあるとしたら、それは郁人ではない、という確信に近い自信があった。河合郁人というアイドルを信用していたのだ。
ずっとA.B.C-Zでいてくれると思っていた。どうして、と思ってしまう。塚ちゃんが戻ってきて、公演も以前のように声を出してやれるような環境が戻ってきて、またコンサートを観に行けるんじゃないかと楽しみにしていた。仕事のあいまにトイレで読んだ彼の言葉。つらかった。膝から崩れ落ちそうになり、動揺したまま仕事をした。
大前提として、なりたい自分になろうと努力することは素晴らしく、素敵なことだ。応援したい気持ちも勿論、ある。
けれど、やっぱりつらい。A.B.C-Zは、5人でA.B.C-Zだ。わたしの中では、誰が欠けてもいけなかった。5starsで、あって欲しかった。
想像になるが、今回の彼の決断は、現在大問題となっている性加害問題と無関係ではないだろう。文章を書く者の端くれとして、ジャニオタと公言していた身として、この問題を見ないふりすることはできない。情報を集め、咀嚼し、自分の意見を必ず書こうと決めていた。その先に、郁人の脱退の話が出た。彼は悩んだはずだ。このままアイドルで、ジャニーズでいていいのか。当然だ。悩むに決まっている。でも彼はあのとおりジャニーズ愛の深い人だから、すぐにも事務所を抜けようとは思えなかったのではないか。それで、事務所に残ったまま脱退という道を選んだ。完全に憶測だが、そんなふうに思う。
わたしは先ほど、また前のようにコンサートを観に行けるんじゃないかと思っていた、と書いた。しかし、こんな大問題が起こって、社会からも存続の是非が糾されているような状態で、「前のように」楽しみたいと思うこと自体、驕りなのかもしれない。郁人も、そういうふうに悩んだのかもしれない。かつての社長のこんなにもひどい行いが公になってしまい、もうアイドルとしてやっていけないと思ったのかもしれない。けれど、責められるべきは所属タレントなのか。どうして加害者は罰を受けず、これまで頑張ってきて、今も頑張っている人たちがその割を喰わなければいけないのか。わたしはそこが苦しい。でも苦しみのただなかにいる人に、それでもそこで踏ん張れと言えるほどわたしは非情にはなれない。手を離してあげることが、唯一、わたしというオタクにできることなんだろう。でも、それには時間がかかる。もう少しだけ、心を整理する時間をください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?