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パッションフルーツの収穫が始まっています♪

みなさんこんにちは。三宅支庁産業課です。
三宅島の特産品「パッションフルーツ」の収穫が始まっています!

パッションフルーツはトケイソウ科の果物です。
花が時計のように見えることから、和名はクダモノトケイソウ(果物時計草)と言います。
日本では明治時代から栽培が始まり、主に沖縄県や鹿児島県の奄美諸島といった亜熱帯地域での栽培が主でしたが、近年では東京都産のものも増えてきており、国産のトロピカルフルーツとして贈り物にも選ばれるようになりました。

①パッションの花

パッションフルーツの花


*開花~授粉
パッションフルーツの花は4月頃から咲き始めます。
パッションフルーツを始めとしたトケイソウの花は1日花と呼ばれ、花の寿命が1日しかありません。お昼前に開花が始まり、その日の夜には萎れてしまいます。
パッションフルーツは果実を確実に収穫するため人工授粉を行いますが、開花当日の日中、花が萎れるまでの間に作業を行う必要があります。
授粉作業は、めしべ(上側の3個)の裏側の緑色をした部分におしべ(下側の5個)の黄色の花粉を絵筆や綿棒で付けます。おしべをちぎって直接付けてもOK。
4月頃から6月いっぱい頃まで順次開花していきますが、多い時期には1日に800個の花の授粉を行うこともあります。

②授粉作業。おしべの花粉をめしべにちょんちょん

受粉作業


*結実~花がら取り
授粉に成功した花は、めしべの付け根が大きく膨らんできます。これが果実になります。
果実が緑色のうちに、花がらを取り除きます。
日が当たる部分と花がらの影になっている部分の色むらを防ぐためです。
また、花がらが隣の果実を傷つけるのを防ぐためでもあります。

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花がら取りbefore 

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花がら取りafter


*収穫
授粉から約2カ月後、パッションフルーツの実は収穫時期を迎えます。
完熟し、果実が自然に落ちるまで待つとおいしい果実を収穫できます。
地面に落ちる衝撃で果実が傷付いたり、果肉が果皮から外れるのを防ぐため、果実1つ1つに収穫用ネットを掛けて完熟を待ちます。

③ひとつひとつ収穫用ネットをかぶせます

ひとつひとつに収穫用ネットをかぶせます


完熟して紫色に色づいた果実がネットの中に落ちたら、
果実を傷つけないよう優しくネットを取り外し、収穫します。
収穫した果実は大切に箱詰めして出荷されます。

手間暇かけて収穫したパッションフルーツの受注・発送がスタートしています!
さわやかな甘みと酸味、南国の香りのパッションフルーツをぜひご賞味ください♪

三宅島内では、いきいきお魚センターと三宅島観光協会(阿古漁港船客待合所「ここぽーと」内 1階)でお買い求めいただけます!

⑤パッション


♪保存方法
パッションフルーツは水に濡れると傷みやすくなります。
お手元に届いたら水洗いせず、常温で保存してください!美味しさと鮮度が長持ちします。
食べる直前に水洗いし、1時間くらい冷やして食べると美味しく召し上がれます。

♪美味しい食べ方
真ん中で2つに切り、中の実を種ごとスプーンですくって食べます。
買ってすぐ食べても甘みと酸味のバランスが良いですし、
皮にシワが寄るまで追熟してから食べるとより甘みが増します。

ヨーグルトやバニラアイスにかけたり、
お酒やドレッシングに混ぜても美味しく召し上がれます。

パッションフルーツについて、または注文方法等のご質問がある場合は、
お気軽に三宅支庁産業課農務担当までお問い合わせください!



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