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御蔵島のトカゲ

みなさんこんにちは。三宅支庁産業課です。
先日、出張で御蔵島に行ってきました。

三宅島の南南東19キロメートルに位置する御蔵島。
三宅島からヘリに乗ること約10分で御蔵島に到着しました。


御蔵島の圃場にて里芋の植え付け作業をしていたところ、1匹のトカゲを見つけました。

写真①

圃場で見つけたトカゲ。体長15センチほど

 その後、圃場での作業が終わり御蔵島内の都道を運転している際にも、
トカゲが車に驚き、道路のわきに逃げるのを何度も確認することができました。
 サイズは様々で、3センチくらいの小さい個体から、大きいものでは全長20センチを超えるものもおり、島内にはかなりの数のトカゲが生息し、繁殖しているようでした。

 調べてみると、オカダトカゲ(Plestiodon latiscutatus)という種類のようです。

オカダトカゲ(Plestiodon latiscutatus)
草原や常緑広葉樹からなる一次林や二次林、岩場、海岸などに生息する。
昆虫、クモ、端脚類、ミミズなどを食べる。
繁殖様式は卵生。三宅島では4 - 5月下旬に交尾する。1回に4 - 12個の卵を、隔年で産む。
生後3年以上で性成熟し、寿命は約6年と考えられる。
出典 長谷川雅美 「三宅島、八丈島、青ヶ島のオカダトカゲ」

 日本の伊豆半島や伊豆諸島に分布するオカダトカゲは、かつては三宅島内にも数多く生息していましたが、ネズミ駆除のために三宅島内に導入されたイタチにより捕食され、1980年代頃に数が激減したと考えられています。
 また、道路建設による石垣の撤去およびコンクリートへの改修なども生息数の減少に影響を与えているようです。

写真②イタチ

三宅島のイタチ

 三宅島内で見つけることが難しいオカダトカゲ。
 御蔵島を訪れた際にはぜひ探してみてください。

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