#83 NHKスペシャルシリーズ 食の“防衛線” 第二回 牛乳・卵・肉
今回も、引き続きNHKスペシャルの要旨をまとめていきたいと思います。
非常に重たい課題ではあるけれど、私たち一人ひとりが「いかに消費するべきか」という課題でもあると感じています。学校給食を通して、本当に多くの住民に考えてもらうべき最重要テーマだと感じました。
重要な摂取栄養素「タンパク質」
番組冒頭に出てくるのが「この一年で離農した酪農家が800戸以上に上る」という現状。
ウクライナ侵攻で日本に突きつけられのは、食料確保における我が国の「脆弱性」です。「食料安全保障」は国際問題として認識されるようになりました。穀物とともに重要な摂取栄養素として「タンパク質」があげられており、タンパク源の確保は各国の争奪戦となっていくであろうとの予測に立ち、国の重要な政策として考えなければならない状況にあります。
日本は米の消費が低下していく一方、肉の消費が上昇してきています。つまり酪農家の経営安定が求められてきているのですが、家畜の飼料については海外からの輸入に多くを依存しており、その飼料価格の高騰が、国内酪農家を直撃していて、それが離農者が増加している主原因となっています
酪農の大規模化と飼料価格の高騰
貴重なタンパク源を守るために、日本では大規模化が進められてきました。そういった現況下で見舞われた家畜飼料価格の高騰が、日本の酪農家を窮地に追い込んでいる。最近では円安も追い打ちをかけているはずですよね。
飼料価格高騰の背景
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