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#127 学校給食アドバイザーのお仕事について 〜FMかおりん流仕事の進め方③

仕事を進めるには、組織内のチームや他部署との連携構築が欠かせません。そういった方々との情報共有や進むべき方向性を揃えていくための工夫について、前回、前々回におはなしさせていただきました。組織内の風通しが良くなって、一人一人が担当業務を抱え込んで悶々と悩むことから解放される状況を作ることが大事だと思います。
現場が動ける体制づくりと共に大事なことは、大きな施策との連動を整理して、これから行う事業の位置付けをわかりやすくすることです。「何のためにやるのか?」「解決しようとしている課題は何か?」を明確にしておくことなのです。


大きな施策との関連性を整理する

私は、学校給食マネジメントアドバイザーなので、課題は老朽化した給食調理場を更新したいが、どう更新したらいいのか、建設中の学校給食提供をどう調整したらいいのか、というのが一義的な課題となります。これは、自治体にとっては金額的にも工事規模を考えても大変大規模プロジェクトとなりますから、担当課にとっては相当大きな予算措置が必要ですし、だからこそ説明責任を問われることになります。

①担当部署・関連部署との事前調整

なので、窓口となる担当者の方とは、業務をお引き受けする前に、現場をご案内いただいて確認した上で、どれくらいの事業規模になるのかを説明し、プロジェクトを構築していく中で、解決していく課題整理を行います。そこには、給食出すということだけでなくて農業、商業、福祉などの地域特有の強みや弱みの話をしながら、調理場を更新することをきっかけにして、地域が元気になるような取り組みとして何ができるかを話し合います。

そうした事前打ち合わせをした後に、学校給食調理場更新事業の目標、目的を言語化するわけですが、その際にはその自治体の総合計画、教育基本計画、食育基本計画、農業振興計画などを踏まえて、それらとの連動を意識したプロジェクトとなるように考えていきます。大きなプロジェクトですから、連動することで、今困っている他の部署におけるさまざまな課題を解決できる可能性があるわけですが、担当者が「とりあえず建て替えができればいい」という姿勢であれば、私が関わる必要はないと考えています。
どこかの仕様書を真似して、事業者募集をしてしまう方が、下手に労力をかけずにハード整備だけなら早くできますよ、とお伝えします。
自治体組織全体として一緒に進めていく事業なのだ、と関連する部署の皆さんにも理解していただくことが、周り回って担当部署の職員が動きやすくなると考えています。組織内の味方というか、応援してくれる人を増やすということが、大事なんですよね。

②教育委員会としての「食育推進基本計画」

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