#28 世界の潮流と東京オリンピック
1964年東京オリンピック
世界中から選手や関係者が集まる「オリンピック」は、お越しくださる方々の食事をどう提供していくのか、というのも大きな課題になります。
1964年の東京オリンピックの裏では、93の国と地域からやってきたおよそ7000人の選手とコーチなど関係者への食事を提供するために、全国から集まった300人の料理人たちが日々奮闘を重ねていました。当時、帝国ホテル料理長の村上信夫さんが、辣腕を振るったと言われています。
この時には、食料の保存とレシピの共有という考え方が大々的に取り入れられています。冷凍技術の発達や世界の料理の知識伝達など、東京オリンピックをきっかけに日本で発達したと言ってもいいと思います。
2020年東京オリンピックに向けた準備
「東京2020大会飲食提供にかかる基本戦略」というものを組織委員会が出しています。そこには以下のような一文があります。
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