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健康づくり施策の歴史

①健康づくりの沿革

1978年 第一次国民健康づくり施策

 1.生涯を通じての健康づくり

 2.健康づくり基盤整備(保健センターなど)

 3.健康づくりの啓発、普及(栄養所要量の普及)

1988年 第二次国民健康づくり施策(アクティブ80ヘルスプラン)

 1.健診、保健指導体制の充実

 2.健康づくりの基盤整備など(健康科学センター、健康運動指導士)

 3.健康づくりの啓発、普及(健康文化都市)

2000年 第三次国民健康づくり施策(健康日本21)

 1.一次予防を重視

 2.健康づくり支援環境を整備

 3.生活習慣病の具体的目標設定とその成果の評価

 4.多様な実施主体による連携のとれた効果的な運動の推進

2005年 健康フロンティア戦略

2006年 改正介護保険法(介護予防重視へ)

2007年 新健康フロンティア戦略 健康国家への挑戦

2008年 すこやか生活習慣国民運動

2011年 健康日本21 最終評価:日常生活における歩数は減少

 スマートライフプロジェクト(健康寿命をのばしましょうをスローガンに、国民全体が人生の最後まで元気に健康で楽しく毎日が遅れることを目標とした国民運動)

2013年 第四次国民健康づくり対策(健康日本21(第二次)

2014年 老年人口(65歳以上)は総人口の26%

2018年 健康日本21(第二次)中間評価

②健康を支え、守るための社会環境の整備に関する目標

1.項目:地域のつながりの強化(居住地域でお互いに助け合っていると思う国民の割合の増加)

 2022年度目標 65%

2.健康づくりを目的とした活動に主体的にかかわっている国民の割合の増加

 2022年度目標 25%

3.健康づくりに関する活動に取り組み、自発的に情報発信を行う企業登録数の増加

 2022年度目標 3,000社

4.健康づくりに関して身近で専門的な支援、相談が受けられる民間団体の活動拠点数の増加

 2022年度目標 15,000

5.健康格差対策に取り組む自治体の増加(課題となる健康格差の実態を把握し、健康づくりが不利な集団への対策を実施している都道府県の数)

 2022年度目標 47都道府県

③生活習慣および社会環境の改善に関する目標について

<栄養、食生活>

1.適正体重を維持している方の増加(肥満BMI25以上、やせがたBMI18.5未満の減少)

 ・20~60歳代男性の肥満者の割合 2022年度目標 28%

 ・40~60歳代女性の肥満者の割合 2022年度目標 19%

 ・20歳代女性のやせがたの方の割合 2022年度目標 20%

2.適正な量と質の食事をとる方の増加

 a.主菜、副菜を組み合わせた食事が1日2回以上の方がほぼ毎日の方の割合

 2022年度目標 80%2022年度目標 80%

 b.食塩摂取量の減少

 2022年度目標 8%

 c.野菜の摂取量の増加

 野菜摂取量の平均値 2022年度目標 350g

<身体活動、運動>

1.日常生活における歩数の増加

 20歳~64歳 2022年度目標 男性9,000歩、女性8,500歩

 65歳以上 2022年度目標 男性7,000歩、女性6,000歩

2.住民が運動しやすいまちづくり、環境整備に取り組む自治体数の増加

 2022年度目標 47都道府県

<休養>

1.睡眠による休養を十分に取れていない方の割合

 2022年度目標 15%

 日本の睡眠障害者の割合は5人に一人

<飲酒>

1.生活習慣病のリスクを高める量の飲酒をしている方(1日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上の方)の割合の減少

 2022年度目標 男性13%、女性6.4%

<喫煙>

1.成人の喫煙率の減少

 策定時19.5%から 2022年度目標 12%へ

<歯、口腔の健康>

1.口腔機能の維持、向上(60歳代における咀嚼良好者の割合の増加)

 策定時73.4%から 2022年度目標 80%へ

・8020(ハチマルニイマル)運動:成人、高齢者に対する歯科保健対策

④健康日本21(第二次)の内容と特徴

<内容>

1.健康寿命の延伸と健康格差の縮小

2.主要な生活習慣病の発症予防と重症化予防

3.社会生活を営むために必要な機能の維持および向上

4.健康を支え、守るための社会環境の整備

5.栄養、食生活、身体活動、運動、休養、飲酒、喫煙、歯、口腔の健康に関する生活習慣および社会環境の改善

<特徴>

1.NCDs(非感染性疾患)

2.がん、心血管系疾患、糖尿病、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの発症、重症化予防、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)予防を取り上げた

3.個人の努力目標に加え、社会環境の改善を強調

⑤社会生活を営むために必要な機能の維持、向上に関する目標

<こころの健康>

・メンタルヘルスに関する措置を受けられる職場の割合の増加

 目標策定時33.6% 2020年度目標100%

<次世代の健康>

・朝昼夜の三食を必ず食べることに気を付けて食事をしている子どもの割合の増加

 目標策定時89.4% 2022年度目標100%に近づける

<高齢者の健康>

・認知機能低下ハイリスク高齢者の把握率の向上

 目標策定時0.9% 2022年度目標10%

・ロコモティブシンドローム(運動器症候群)を認知している国民の割合の増加

 目標策定時17.3%→平成27年44.4% 2022年度目標80%

・低栄養傾向(BMI20以下)の高齢者の割合の増加の抑制

 目標策定時17.4% 2022年度目標22%

・高齢者の社会参加の促進(就業または何らかの地域活動をしている高齢者の割合の増加)

 2022年度目標80%

⑥健康寿命の延伸と健康格差の縮小、生活習慣病の重症化予防の徹底

<健康寿命 健康格差>

・健康寿命の延伸

 2022年度目標 平均寿命の増加分を上回る健康寿命であること

<がん>

・がん検診の受診率の向上

 平成28年目標50% 胃がん、肺がん、大腸がんは当面40%

<循環器疾患>

・高血圧の改善

 2022年度目標 男性134mmHg 女性129mmHg

・メタボリックシンドロームの該当者および予備群の減少

 平成27年度目標25%減少

<糖尿病>

・治療継続者の割合の増加

 策定時63.7% 2022年度目標75%

・糖尿病有病者の増加の抑制

 策定時190万人 2022年度目標1,000万人

<COPD>

・COPDの認知度の向上 慢性閉塞性肺疾患

 策定時25% 2022年度目標80%



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