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結婚は、小さな勘違いから始まる、永い修行。

主人は、男ばかり三人の次男

長男は、すでに結婚したばかり、

三男は、当時私の友人の、友人と交際中。

そんな中の主人は、いわいるモテない男クンだった。


私は、父の居ない、三人兄弟の長女。

決して、裕福とは言えない中で、自分には、結婚なんて

無いものと、思っていた。

要するに、縁遠い子ちゃんだった。


そんな時、

主人の彼女と友人の、

次男の、モテない男クンを、何とかしなければ作戦が、

始まる事となる。

始めは、同じ学校の、別の女の子に、

モテない男クンを、合わせようかと、計画。

当初は、乗り気だった、彼女だが、

ご対面当日、ドタキャン。

慌てる、友人二人。

どうしようと、私に相談、

仕方ないね~と、私、

取り敢えず、ボランティアのつもりで、

ドタキャン娘の、変わりに、お茶だけ頂いて帰ればいいのねと、

影武者に変身、喫茶店へ。


そこへ、現れたのが、今の主人。

一目見るなり、汚い恰好。

彼は、私を見るなり、

あっ、俺の嫁や!と第一声。


私、えっ 結婚?

私に、結婚?

私って、結婚出来るの?

ここから、小さな勘違いが、始まる。

私って、もしかして、奥様になれるの?


主人は、主人で、何せモテない男クン。

女の子は、みんな、自分の嫁にしか見えて無かったのだろう。

俺の、嫁だ!で、来てくれれば、有難かったのか。

口説き方を、知らなかった。

何せ、モテない男クンの、口説き方一本釣り。


と言う事で、どうゆう事か、話はとんとん拍子。

今では、両親よりも、永い時間を共にして来た。

ただ、

その時は、その後、

何度も、寄せては返す、波に翻弄するとは、

思っても見なかった。

結婚とは、何度も来る波に、身を委ねる修行見たいな物。


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