ため息の夕方、半開きの目で窓を見た。
優しい気持ちになる夕方もあれば
沈むような気持ちの夕方もあって
あの日の私は間違いなく後者だった。
キッチンには、昼から洗ってない食器が積まれていて、床には子供がハサミで切った紙くずやら、お絵描きに使ったペンやらが散らかっていて、そこに私のため息も合わさって疲労感で満ちていた。
この状態はきっと実家の母がみたら怒るだろうなと思いながら、だけど片付ける気も起こらないから、本来ならば夕飯を作っているだろう時間に私は普段描かないイラストを描いてしまっていた。普段しないことをあえ