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#作業の考え方 |ゆっくりは「はやく」なる

もっと「はやく」できればいいのに

人生でやりたいことが多すぎるが時間が足りない人。日常の中で時間短縮をしたい作業がたくさんある人(料理や掃除など)。仕事で短期で成果をあげたい人。こういった人は多いと思います。「はやく」仕上げることは技術職にとって大事な要素の一つです。そんな技術者の僕が「はやさ」について考えたことを書いていきます。

考え方に関する文章は前々から書いてみたかったのですが、噛み砕いて日常生活や他業種にも通じるような内容に仕上げました。短くまとまった文章ですが人生のリソースを大いに注ぎ込んだ内容になるので初の有料記事として投稿します。アートや展示に全く縁遠い方も料理している自分を思い浮かべながら読んでみてください。(僕の仕事は展示技術者です)

早いと速いは「はやく」なる

日本語は面白いところがあって、速いと早いが同じ発音の言葉なんですね。早いと速いの意味は英語になおすと quick, fast, speedy, earlyなどがあります。

今回もとめる「はやく」とはquickが一番にている単語です。

quick reply:早い返信
quick job:素早い仕事
quick to learn:飲み込みが速い
quick mind:頭の回転が速い

上の例から解るように速いと早いの両方を含んでいますね。日本人でも「はやい」を会話の中で発している時、実は早いと速いが混同している「quick:はやい」である場合ありませんか?

みなさんの生活や仕事のなかで求められているものは「quick:はやさ」であると思うので、この記事では「はやい」とカギカッコをつけて早さ速さの両方を含んだ拡張された言葉として表記します。

急ぐのは危険!「はやい」仕事であればよい

「はやさ」を手に入れるために僕が大事にしたいのは、ゆっくり作業をすることです。これは「fast/speedy:はやさ」的なことを意識しすぎないことが「quick:はやさ」につながっていくことを意味します。

展示施工の現場もそうですが、日本では上司が部下を急かす傾向があり、僕は急かされることで多くの失敗をしてきました。早く作業を終わらせなくては気に入ってもらえないと思い込んでいたからです。これは本当になくすべき悪しき風習だと思います。

速く作業することを急かすと事故にもつながります。オーストラリアの現場の安全講習では「作業員を急かしてはいけない」「あわてて作業してはいけない」とはっきりと禁止されます。急いで仕事をすることは絶対にやってはいけません。「はやく」仕事をすれば良いのです。

それでは、ゆっくり作業をすることで何がおこるのか、僕の考えを紹介していきます。

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