「3年続けろ」の本当の意味がわかった

最近、毎日が、ちょっとした楽しいことであふれている。自分で挽いた豆で飲むコーヒーは最高においしい。アークザラッドRでスマホゲーに初めてハマり、ちょっとした空き時間も楽しい。ポートレート撮影ではオールドレンズに手を出し始め、写りの違いを楽しんでいる。

本業の方も、アルバイトを雇い始めて少しずつチームでやれるものが多くなってきた。最初は仕事も少なかったけど、今では大した営業もすることなく、生活にそこまで困ることもなくなった。また、仕事と関係のない旅行もできるようになった。

ここまでくるのに、3年かかった。2015年で会社を辞めてフリーランスになり、2018年。3年かかった。この3年間は楽しかったけど結構色々大変でもあった。

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よく言われる、「とりあえず3年続けろ」ということの意味がなんとなく分かってきた。新入社員などはよく上司や親にこのようなことを言われると思う。でも、たいていの人は、この言葉の意味を間違えているんじゃないかなって思う。

「とりあえず3年続けろ」というのは、「3年くらい経てば、色々なものがルーティンになって楽になるから余裕が出てくるよ」という意味だと思う。最初は、どれだけ好きな仕事でも、どれだけ時間を費やすことができても、正直結構苦しいことも多い。それは、会社員だろうがフリーランスだろうが関係なくである。

人間、新しいことに慣れるまで、変化に対応するまで、結構時間がかかるものだ。そして、その変化の最中は、他のことになかなか気が回らなくなる。10代の頃のような、小学校→中学校→高校のような変化ではなく、仕事になると生き方そのものがガラっと変わってしまう。働くということ、そしてその働き方に慣れるのに、そこそこの時間がかかる。それが、おそらく3年ということなんだろうと思う。

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となると、「3年続ける」というのは、「その仕事を今後も続けていくのであれば、3年経った頃にはやり方が分かってくるから楽になるよ」という意味であり、「3年続けないとその仕事の楽しさが分からないから辞めるな」という意味ではない。「3年経ったら好きになる」ではないのだ。「3年経ったら楽になる」が正しい。

つまり、もしその仕事が、最初から楽しくない仕事だとしたら、3年経ったところで、「楽しく」なるわけではない。「楽に」はなるだろう。そうなると、最初からやりたくないことを、無理して3年も続けてしまうと、その楽しくないことが楽にできるようになって、結果やりたくないことをやり続ける人生になってしまう。

最初からやりたいことがあるなら、それを3年続ければ、継続が楽になるから、楽しいことを楽にできるようになる。つまり、「好きなことでも最初は大変、でも3年くらい続けたら、楽に楽しいことができるようになる」ってことだと思う。

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会社員を3年続けたとき、確かに仕事は楽になっていた。が、楽しかったかといわれると違うし、辞めてよかったと思っている。フリーランスの仕事は最初から楽しかったし、今ではその作業が当時より楽にできるようになっている。趣味に手を出す余裕もできた。

「3年続けろ」の意味を取り違えると、人生の貴重な時間を無駄にすることになる。やりたいくないことはすぐにやめた方がいい。やりたいことは、3年続けろ。きっと楽しくなる。

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