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ボディイメージ(2)右脳と左脳のバランス

ボディイメージは身体意識、身体図式、ボディマップなど様々な名称で呼ばれる。その実態は「自分の身体に対するイメージ像」だ。身体の大きさ、輪郭、位置、関節角度、筋緊張などその要素は多彩だ。静止時・動作時両面で、このボディイメージは大きな影響を及ぼす。

世界にある実像とイメージ像がどれだけマッチしているかが、運動パフォーマンスを上げる上でも大事だし、痛みのない身体を手に入れるのにも非常だ。そして、ボディイメージを形成するうえで欠かせないのが、脳との関連性だ。

特に左右の脳の働きがうまくバランスを取ることで、より正確なボディイメージ形成に役立つと考えられている。

(1)左右の脳の役割と視覚

一般的に、左脳と右脳ではそれぞれ得意分野が異なることが知られている。

左脳:理論派、言語処理能力が得意と言われる。
右脳:天才肌、空間処理能力が得意と言われる。

下の文字列を見てほしい。左右いずれの脳も正常に働いていると、「A」というアルファベットも認識できるし、それらが複数ならび「H」というアルファベットを形成していることが判断できる。

A           A
A           A
A A A A A
A           A
A           A

もしも右脳を損傷すると、左脳により細部しか認識できない。つまりAというアルファベットしか認識できなくなるのだ。

AAAAAA
AAAAAA
AAAAAA
※図はイメージ

一方で、左脳を損傷すると、右脳により全体像しか認識できなくなる。つまりAというアルファベットは認知できないが、Hというアルファベットを認識することができるのだ。

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