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呼吸器(1)気道について

呼吸は、吸気・呼気を繰り返して行われる行為です。人が生きていく上で、もっとも重要な生命活動と言っても過言ではありません。今回はこの呼吸を支える呼吸器のうち、気道に関する解説をしていきたいと思います。

呼吸器系の機能

呼吸器系のもっとも基本的な機能は、酸素と二酸化炭素を交換すること。つまり体内のガス交換です。そして、呼吸器系は気道(Respiratory tract)と肺(Lung)に分けられます。

呼吸は胸郭の運動により胸腔内圧が変化し、陰陽の圧の関係で肺胞が膨張・収縮を繰り返すことでガス交換が行われます。その胸郭の運動を支えているのが、横隔膜などに代表される呼吸筋です。

気道の構造

空気は鼻と口から入り、喉(咽頭)や声帯がある喉頭を通過し、気管へと進み肺へ取り込まれます。ちなみに、喉頭は入り口にふたのような組織(喉頭蓋)で覆われていて、飲食物を飲みこむときには自動的に閉じることで、飲食物が気道に入るのを防ぎます。

気道は、外鼻孔からから肺までの空気の通り道のこと。気道はさらに、外鼻孔から喉頭までを上気道(Upper Respiratory Tract)、気管から肺までを下気道(Lower Respiratory Tract)とそれぞれ区別できます。

※上気道は、鼻腔(Nasal cavity)・咽頭(Pharynx)・喉頭(Larynx)までのことを指します。

肺については、次の記事で解説します。

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