ゆかりおにぎりとチョコドーナツ

今日は寝坊した。
7時になってしまった。
子ども達がまだスヤァという可愛らしい顔をしていた。

急いで叩き起こして、着替えに朝ごはんに。
朝ごはんは昨夜夫が作ってくれたゆかりおにぎりと、ラスト1個を「パパ食べていいよ」と軽々しく言ったことを目撃した娘が突然泣き出し、明日の朝食べたいと言ったチョコドーナツ。
ドーナツは1個を半分こにして、娘と息子に。

娘は「ゆかりおにぎりから食べよぉ~」と小さなおにぎりをペロッと食べて、いちごをつまんで、チョコドーナツを堪能して、ヨーグルトで締めた。

息子は、のんびりとゆかりおにぎりで遊んでいる。気が付くと、頭に米粒がついているから気が抜けない。今日の息子は、のんびり食事を楽しむ貴族モードのようだ。
「ほら、食べて~食べて~出発だよ~」と夫が必死に声掛けをしても、なかなか進まない。保湿もして、薬も飲まなきゃいけないのに。

7時50分、タイムリミットである。
画面にうつったオフロスキーともサヨナラの時間だ。
それなのに、まだ手をつけていなかったヨーグルトとチョコドーナツに未練たらたらの息子。
「もう無理なのー。薬のんで。ほら、昨日飲めたじゃん。かっこいー。すごいよー。てんさーい。」テンションあがる声掛けを棒読みで繰り返し、なんとか薬は飲ませた。その隙に、夫がヨーグルトを冷蔵庫に避難。
チョコドーナツをラップでくるもうとしたら、全力で泣かれた。

あぁ、もうわかったわかった。
右手にチョコドーナツを握りしめ、車に向かう。

保育園についたら、まだ握っている。
DVDに夢中になっちゃったのね。
そっとティッシュでチョコドーナツを包み、ウェットティッシュで手を拭いてあげる。もう降参したのか、何も言わない息子。

保育園の入口に軽やかに向かい、「いっちば~ん」とにっこり。
はい、いってらっしゃい。

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