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【エッセイ】夜更けのご褒美:甘い香りの紅茶

 近々書きますって言ってたのに、ずっと書いてなかった夜更けのご褒美シリーズ。
 第一弾だから気合が入って、時間をかけてしまった、えへ。

 紅茶が好きです。
 もともとお茶が好きだから、紅茶に限らずいろいろ飲むけれど、
「疲れたーしんどいー」と思って帰ってきた夜更けに飲みたくなるのは、こっくり甘い香りのついた紅茶。バニラとか、チョコレートとかの、あまーい香りのするやつ。あえてストレートで飲みます。夜だしね。
 みなさんには、私流のとっておきの紅茶の淹れ方をお教えしましょう。

【用意するもの】
・茶葉:ティースプーン1さじ×飲む人数 + もう1さじ
 イギリスではよく「もう1さじは妖精さんの分」って言って淹れるのでしょ? なにかで読んだ。
・お湯:沸騰直前の水道水
 別に水道水じゃなくてもいいんだけど、たっぷり空気のはいっている水のほうが、お茶の葉がよく開くんですって。沸かし直したお湯とか、ミネラルウォーターは含まれてる空気が少ないみたい。 
【淹れ方】
 まずはポットを温める。
 ずぼらな私はやったりやらなかったりなんだけど、きっとやった方が美味しいと思う。冷めにくくなるし。
 お茶の葉は、できればティーバッグじゃなくて、茶こしに入れる。
その方が、葉が開くから。
 そして空気を含ませるように少し離してお湯を注ぐと、茶葉は最初浮いているような状態。しばらくたつとふっと沈んで、また浮かんできたりして、落ち着いたら飲み頃。

 以上です。
 お湯の沸き加減さえ注意していればなんてことはない淹れ方です。やかんを火にかけて、しばらくそばを離れられないからちょっと手間だけど、お茶を淹れるためだけに時間を使う贅沢を、このときばかりは惜しまずに。
 そうして出したお茶は、色と味は濃く出るけど、渋くならないからとってもおすすめです。

 茶葉が浮いたり沈んだりするのはジャンピングって言うらしく、ゆすったりしていないのに、茶葉がゆったりと浮き沈みをするのを見るのが面白い。
 本当はきちんと蓋をして蒸らしたほうがいいんだろうけど、つい開けて眺めてしまう。なんか、くらげを見てるような気分になる。一昔前、ちょっとブームになったよね、くらげ。

 ポットからお茶を注ぐと、甘い香りと、温かさと、落ち着く色合いで、まず癒やされる。そのあと、じゅんわり疲れが溶けていくのを感じながら、ぼうっとお茶を飲む時間がたまらなく好き。

 ただ、そのあと眠れなくなっちゃうのが諸刃の剣の部分で。
まぁでもそれは体質によるし、夜更けに紅茶を飲んでも眠れる人は、いっぱい飲んで癒やされるといいと思う。ちょっと羨ましい。

 今日は、ゆっくり丁寧に紅茶を淹れて、紅茶とりんご飴をお供に、これを書きました。自分でもすごい贅沢な過ごし方だなと思う。こんなのめったにしないです。ちょっと自分を甘やかしたかった。
 次はきっと、りんご飴の話を書くと思います。

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