アレルギー鼻炎がひどすぎて、レーザー治療も効果が無かったので手術しました

最近はほとんど出かけずに楽器を弾いたり、ゲームをしたりいるので、写真を撮っている人と認識されているのか不安ですが写真を撮っている人です。
今回は僕を悩まし続けたアレルギー性鼻炎の治療について書いてみます。
ちょっとグロテスクなこともあるので苦手な人は読まないでね。

僕は常に蛇口が空いた鼻を持って生まれました。

物心がついた時から鼻水がダラダラした垂れ、酷い時期は一日一箱テッシュを消費し、いつの間にか中耳炎になっていたり、耳まで鼻水が回って聴覚が悪くなっていたり。

小中高と入学式に鼻水垂らして必死に隠しているのは僕ぐらい。
小学校の時、鼻水が永遠と出てきて合唱ができなくて「いっつも鼻水すすってんじゃねーよ！！」と音楽の先生に叱られたこともあった。今思い返せばかなり理不尽。あれから音楽の授業が苦手です。
（でも音楽はめっちゃ好き。）

最近まではアレグラを愛用していて、3-4年ほどほぼ毎日飲み続けていました。ちなみに病院で処方してもらえるので薬局より安く買えます。
アレグラはアレルギー反応を抑える薬で、朝に飲み忘れるとアレルギー反応が始まってしまいポタポタと秒針を刻むようにしたたれてきます。

鼻水は一度反応が始まると朝から晩まで続き、一日でティッシュペーパーが一箱なくなります。
そうなると鼻の皮がボロボロ剥けて、上唇もボロボロになり…無残な状態に…
鼻炎でどうしようもなくなった日は鼻炎薬で対処しますが、喉の渇きと眠気と気怠さがして何もできなくなり、一日の作業に集中できずに終了していきます。

鼻水のせいで大事なタイミングで何度も大変な目にあっています。吹奏楽の時に何度も息が吸えなくなったり。ポケットティッシュじゃ少なくて、芯を抜いて軽量化したトイレットペーパーを持ち歩いたり。

鼻が嫌になって去年ぐらいにレーザーで鼻の粘膜を焼きましたが、1ヶ月で粘膜がもとに戻り何も変わりませんでした…
まじで金の無駄でした。焼いてる時に焼肉の匂いがした。
僕の粘膜強すぎ。

自分の無限に湧き出る鼻水に疲れました。

学生じゃ無いんだ。金が解決してくれるんじゃないか。

通帳を握り締めて治療できそうな病院を探して行きました。

大阪は有名な病院が何件かあって、実績のありそうな場所を見つけて行ってみました。病院では早速検査をしてもらい鼻の中に器具を入れるだけで鼻が反応して鼻水がダラダラ出てくる。

「君、風呂に入るだけで鼻水出るでしょ？」
と言われてハッとした。それ普通だと思ってた。
ラーメンと同じ感覚で風呂に入ってた。

アレルギー反応はもちろんすべての物質に過敏症になってて、花粉やハウスダスト以外の気温差でも何でもかんでも鼻水がでてくる体質らしい。

僕が反応するのは
・ハウスダスト（埃、虫などなど）
・温度差
・風
・動物全般
・花粉全般

検査結果「反応しないものが存在しない」
アレルギー反応ロイヤルストレートフラッシュ

病院で鼻の内部のCTを撮った結果も酷くて、鼻の骨が曲がり、鼻の中はアレルギー反応でパンパンに腫れて、穴の片方はほぼ塞がっていました。。内視鏡カメラをぐりぐり入れていく。

僕の鼻にキャラクターつけすぎ。

というわけで診断結果からも明らかに生活に支障をきたしまくっているので
・鼻中隔矯正術
・粘膜下下甲介骨切除術
・後鼻神経切断術
・副鼻腔炎（手術中に内部の様子を見ながら）
上記4つの手術を行うことになりました。
高額医療制度のおかげで支払いが一定額になるのでよかった。それに生命保険も適用されるみたい。

日帰りでの手術も可能とのことですが、意識がある状態での手術は怖いので全身麻酔で手術を希望しました。
手術は半年待ちなので気長に待つようです。

これで快適になるといいけど…
副作用もでなけりゃいいけど…
この手の健康に対する情報って良い悪いの見分けが難しいのでかなり困ります。

手術は4月。さっさと鼻水とおさらばしたいです。

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ここまでが10月。手術のための検査をした時の覚書です。
年が空けて2月。新型コロナウィルスのニュースが目立ち始めました…

でも特に病院からは何も言われてないし、手術をすることにしました。

ここからが手術後の覚書。

2020/04/03　手術当日

手術当日。
外は桜が満開。
病院へドキドキしながら向かう。鼻の奥にメスが入るなんて想像できない。コロナウィルスも本格的に感染が広まってしまってるみたいで、緊急事態宣言が宣言されるんじゃないかと言われてる。

こんな中手術していいのか？もし術後に感染してしまったらどうなるのか？

いろんな不安もありながら、診察してもらい問題がないか最終確認。
手続きをすませて、術後の病室へ案内され紙おむつを履いて準備をした。紙おむつの履き心地が意外と良かったので、結構気に入った。

なんとなく好奇心でApple Watchをつけて心拍数を測定したくなったので、先生にお願いしたらあっさりOKがもらえました。

手術台で仰向けになり、先生と音楽の話をした。
音楽が趣味でクラリネットとピアノを弾くらしい。僕はバリトンサックスとテナーサックスをしてましたよーって話した。
趣味の話ができて何となく安心。

点滴を刺された。
全身麻酔と聞いていた。なんとなくガスでぽっくり行くものだと思っていたが、点滴で徐々に麻酔を入れていくとのことだった。
「フワフワしてきますよー」っと言われ。絶対に寝ないと意気込む。
僕「確かにフワフワしてきたかもしれないです。」って喋った後の記録が無い。

目を開けると3～4時間経過していた。

僕「あれ？終わりました？」
医者「もう終わってますよー」

喉から血が出てくる。鼻には綿が詰まってる。
この時やっと理解できた。手術終わってた。
ぼーっとして理解するのに時間がかかる。

Apple Watchの結果はこんな状態。
前と後の僕の緊張状態がわかります。全身麻酔中は少しだけ心拍が下がっていました。

鼻には大量の綿が詰められて止血されていて、定期的に綿を交換しないといけない。真っ赤な綿が結構ショッキングだ。傷が塞がるまでの辛抱らしい。

2020/04/04　手術2日目

綿が詰まってるので鼻から呼吸ができないからいびきをしながら寝るしかない。寝難くて2時間おきに目が覚める。

朝起きると鼻が痛い。痛みが出てきた。痛み止めを飲んで堪えるらしい。
常に血が口から出てきて気持ち悪い。
何を食べても味がわからない。痰が絡んで、ペッと吐き出すと血の塊がドッとでてくる。

血をちゃんと処理して、お茶や飲み物をしっかり飲むのが大切らしい。
お茶はちょっと多めにコンビニから買ってきてたからたくさん飲んだ。

今日は退院の日。
お金を払って退院した。なんとなく不安だ。
土日は家で安静に過ごす予定だ。
抗生物質や痛み止めをもらって一週間ほど飲み続けるとのこと。

2020/04/07

数日後、経過観察のために病院へ行く。
上顎と舌の痺れに気がついた。
頭もぼやぼやする。目がめちゃくちゃ疲れるし頭が痛い。

大丈夫か？医療事故じゃないよね？
今回のアレルギー性鼻炎は鼻の神経を切る作業もある。他の神経が傷ついていないか心配になったが、とりあえず病院で話を聞くしかない。

話を聞くと痺れは数日から数週間でとれるらしい。
とりあえず様子を見る。

2020/04/24

2週間後、鼻の奥の奥ある綿を抜いてもらった。
これが今まで最高にきつい拷問だった。鼻に麻酔薬を染み込ませた綿を押し込んで効いた頃にカメラとピンセットを鼻に突っ込まれた。
脳味噌からキュウリを抜いてもらった気分だ。感じたことのない場所から綿が出てくる。

綿を抜いてから鼻血混じりの鼻水が出てくる。これが結構すごい。
今回の手術で一番辛かったかも。

この後も抗生物質を飲み続けて傷が塞がるのを待つ。
これからは鼻に点鼻薬をして、鼻うがいをして古い粘膜を取り除くとのこと。

鼻うがいは初めての経験だったけどすぐに慣れた。
鼻うがいをすると鼻血混じりの鼻水やカサブタが出てくる出てくる。最初はウゲーってなってたけど結構気持ちいい。
鼻うがいは今後も続けるかも。

血は3〜4週間で止まりかなり楽になりました。鼻にはわずかなカサブタが残っているのみ。

そういえば、手術直後の上顎の痺れや目の疲れは1ヶ月後にはすっかり無くなってた。

2020/06/29

鼻うがいと投薬を約3ヶ月ほど続けて約三ヶ月
久しぶりに病院で鼻の中を見てもらった。

医者「もう綺麗に傷口が塞がりましたねー。これでおしまいですね。」

内視鏡カメラで鼻の奥も見せてもらった。手術前の鼻とは大違いの空間があり、傷口も綺麗に塞がってました。今まで経験したことが無いほどスースーと空気が鼻を通り抜けていきます。

ついに経過観察終了。

長かったようで、一瞬だった。辛いのは手術直後だけで順調に終わってくれました。

手術をしてよかった？

よかったです。
むしろもっと早く手術をしていれば…と思いました。

手術して以来、今までの鼻水は嘘のようにどこかへ行ってしまい。テッシュの消費量も激減。アレグラも必要無くなりました。
ただ100％アレルギー鼻炎が無くなるわけではないので気になったときは飲む方が良いみたいです。今の所飲むほど鼻水が出ることは無いです。
しかし、アレルギーが改善されたのは鼻だけで目は痒くなったりします。

今まで夏はイネ科の花粉で鼻水が出っぱなしなのですがとんでもなく快適なりました。

このように犬を触っても鼻水が出ないので動物と本気で遊べるようになりました。犬かわいい。

まだ外出の自粛の空気の中、なかなか遠出できないですが、これからの旅がより楽しくなりそうです。

手術をオススメしているわけではありません。

手術は100％成功するわけではありませんし、頭部に限りなく近い骨と神経を切る手術なので一定のリスクがあります。
特に手術後は鼻呼吸が困難なのと鼻血が出てくるので術後1ヶ月間の生活は大変です。傷口が開いた場合に止血をする必要があり、傷が塞がるまで旅行できません。

手術後は全く鼻水がでなくなるわけではなく、体調が悪い時や過度にアレルギー性物質を吸い込んだときなどは鼻水がでます。（むしろ鼻水が出るときは体調悪いとわかるので個人的には嬉しい）
個人的な症状としては寝起きに鼻水が出てきやすいです。

さらに高額な医療費がかかります。
場所や手術内容次第ですが30〜40万円ほどかかります。
私は高額医療制度と生命保険を利用してかなり費用を抑えることができました。

気になったことなど質問していただければお答えしますが、もし気になる場合はインターネットで調べて、病院へ行って相談することをおすすめします。