UXライティングで「短く書く」がクソ大事なのは人間がマジでWEBのテキストを20%程度しか読まないから
私がUXライティングをする中で気を付けていることのひとつが、とにかく短く書くということです。
広告コピーの講座に通うと、コピーは短く、簡潔に書くことを求められます。広告コピーの教科書として評価の高い「広告コピーってこう書くんだ!読本」の中で、著者の谷山雅計さんは、その理由を「誰も広告を積極的に見ようとはしない」からだと書いています。
テレビを見ていても、新聞を読んでいても、意欲をもって広告を「さあ、見るぞ!」「さあ、読むぞ!」とはならない。基本的にはボーッと見ています。極端なことを言えば、広告など見ていないと言い切ってもいいぐらいです。広告をつくる側は、その彼らを振り向かせなくてはいけない。「あれ、なんだろう?」と注目させて、しかも伝えたい内容をしっかりと理解してもらうところまで誘導しなくてはいけない。そう考えると、長いコピーは、読む手間がかかるというそれだけで、まず高いハードルになってしまいます。
このように、広告コピーでは短くことがとても重要視されています。私も広告会社にいたころは、誰も広告なんてい見ていないという前提でコピーを書くようにしていました。
では、UXライティングではどうでしょうか。私は、UXライティングこそ、短く書く必要があると思っています。なぜなら、人間がWEBのテキストをほとんど読まないということが、データで証明されているからです。
こちらのグラフをご覧ください。
(ユーザーはいかにテキストを読まないかより引用)
このグラフはWebユーザビリティの第一人者であるヤコブ・ニールセン博士が行った実験の結果です。横軸にWEBページの単語数、縦軸に実際に読んだ単語の割合がプロットされています。1,000を超える単語で構成されたWEBページは、およそ20%程度しか読まれていないことがわかります。つまり、平均的には、人間はWEBページの20%程度のテキストしか読まないのです。ということは、今こうして私が一生懸命書いているこの文章も、もうすぐ800文字を超えようかというところですが、実際は160文字程度しか読まれていないということになります(号泣)
このような実験結果があることと、自分の体感としてもWEBページのテキストを1から10まですべて読むことはほぼないので、私はユーザーはWEB上のテキストをほぼ読まないという前提でUXライティングをするようにしています。すると、いらない部分を削る作業や、必要な部分を短くする作業をすることになるので、結果的に本当に必要なテキストだけのシンプルなコピーになるのです。
このテキストは本当に必要なのか?もっと削れるのではないだろうか?さらに短くすることができないだろうか?を常に意識すると、より効果の高い、エッジの立ったUXに洗練されていくのではないかと思います。
▼初めての著書『秒で伝わる文章術』を出版することになりました▼
この度初めての著書『秒で伝わる文章術』を出版することになりました。UXライティングに取り組む上でも使える文章術のテクニックを詰め込んだので、ぜひ読んでみてください…!
サポートも非常にありがたいのですが、著書『秒で伝わる文章術』をぜひよろしくお願いします!https://amzn.to/3JQzpQd