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【買レポ】向山製作所(福島県・ベーカリー、カフェ)

私の記事に関心をお持ちくださりありがとうございます。

【買レポ】向山製作所(福島県・ベーカリー、カフェ)

「この店っていうか、会社、ずっと気になっていたんだよね。」
と家族が取れて行ってくれた向山製作所さん。
2024-6-21のあだたらの里直売所さんのお隣にあります。

社名のとおり元々は電子部品を作る会社さんです。
もちろん現在も、電子部品を製造されております。
リーマン・ショックと並行するかのように2008年、フード事業部を立ち上げての異業種参入でした。
スタートは歯にくっつかない生キャラメル。
2011年3月1日に全日空さんの欧米線ファーストクラスのお茶うけとして採用され、同3月5日の朝日新聞の「ひと」に前社長が取り上げられ、同3月11日に東日本大震災。
そして、全日空さんからは、取り扱いキャンセルの電話。
東日本大震災のわずか2か月には、歯にくっつかない生キャラメルの製造の再開ができたものの、風評被害で苦しまれました。
そこで、前社長さんがチャレンジしたのが、日本にとどまらず世界に打って出るというもの。
翌2012年、フランス・パリの「サロン・デュ・ショコラ」に出展したところ、大きな話題となって、それが日本へも波及。

店内にあるプレート

歯にくっつかない生キャラメル、人の手による練り作業をしているんです。
美味しいはず。
もちろん、機械でも気温、湿度、温度、様々なデータを入れて均等に作ることもできるのでしょうが、なんだろう、人の手で作る不均等っていいとおもいませんか?
生キャラメルの後は、ポプコーンや生バターサンド、パンなど次々商品開発を。
2016年には、フード事業部が黒字化し、電子部品事業よりも売り上げが上回っているけれど、電子部品を作り続け、社名も向山製作所のまま。
なんて素敵なんだろうと思いました。

今回、購入したもの
・ナンバーズブレッドNo,2 くるみ
・ナンバーズブレッドNo,5 いちじく

左がくるみ、右がいちじく

・量り売りの向山キャラメルデニッシュ(クイニーアマン)

一口サイズです
紙袋もステキ

カフェ
ランチをここで食べる予定でした。
とても楽しみにしていたのだけれど、岳温泉の地元野菜のモーニング・ブッフェが美味しすぎて食べすぎ。
noteの記事のために無理して食べるほど若くもなく…
ショップの店員さんに事情を話したら笑いながら
「写真いいですよ」
とご了解をいただき、テイクアウトメニューのみ写真をパチリ。

ランチのお客様がいらしたので、ガラス張りの壁に貼られたメニューをパチリ
米粉のパンケーキも作ってほしいなぁ

次回はピザをいただきたい!

異業種参入の成功の秘訣は?
「業界の常識は消費者の非常識」
磯部晶策先生が主催する会(磯部先生のご体調により解散)の勉強会で、何度もお聞きした言葉。(磯部先生とのことは、いずれ記事にしたいなぁと思っています。)

生キャラメルは歯にくっつくもの → 歯にくっつかない生キャラメルを作ってみよう

たまたま社内にあった業務用のガス台をみて、このガス台と鍋だけで作れるものを、っていう発想がすごいと思いました。
そこから歯にくっつかない生キャラメルだもの。
設備投資が、ほぼないから、万が一失敗しても痛手がない。
歯にくっつかない生キャラメルのレシピも、電子部品事業のデータ管理法が活かされ、製品作りの現場も電子部品事業のクリーンシステムが取り入れられています。
普通なら、ここまできたら、もう、電子部品事業は撤退してフード事業だけでいこう、と考えるところ電子事業部はしっかり残す。
きっと、相乗効果があるんだと思います。

福島方面へお越しの際はぜひ。

向山製作所
福島県安達郡大玉村大山新田8-1