見出し画像

恋のめまい愛の傷 (一条ゆかり)

婚約者・亮とともに3年ぶりに帰国した更紗を空港で出迎えたのは、3年前、愛し合いながら仲を裂かれた年下の恋人・琳だった。
亮と琳は両親の離婚で苗字の変わった実の兄弟だったのだ。
更紗の心は激しく揺れる・・・。

年下趣味だという作者の願望がモロに出ている作品?(笑)
結構、内容的にはドロドロ系だと思うのだが、
憎しみが渦巻くとかいう感じではないせいか、案外あっさりと読めた。
ラストが一応ハッピーエンドになっているのも私は嬉しい。
救いようのないようなアンハッピーなのはちょっと苦手なのだ。
ある意味「現実世界からの逃避」として「非現実世界」を楽しんでいるのだから
「非現実世界」の中ぐらいは「ハッピー」であって欲しいのだ。

この時期の絵柄が好きだ。
最近の絵は口の描き方がちょっと気になってしまう。
「口」の存在感があるというのは心理学的にみると、
『言葉によって何かを主張しようとしている。』・・・などと分析出来るのかもしれないが、
「美しさ」を考えるとこの時期の方が美しいと私は思う。

2巻の髪を伸ばした琳がいい。
あの髪の描き方がとてもいい。
触れるものなら触ってみたいぐらいだ。
「目」の感じもいい。
内に秘めた情熱を感じさせる実に魅力的な「目」だ。

あんな目で見つめられたら・・・女性はクラクラッと来るだろうな~

この記事が参加している募集

#マンガ感想文

20,526件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?