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水樹和佳 (イティハーサ)

私が考えていた「神」の概念に非常に近いものだったので、何だかとっても嬉しい。

天音さまが目指す、「苦」のない世界。
それは、幸福そうに見えるが実は非常に不幸なことだと思う。
人間の「知りたい」という欲求がなくなって、何も考えず、全て自分の信じる「神」まかせというのは、そこで進歩が止まってしまう。
「苦しい」とか「悲しい」とかいう事はなくなるかもしれないが、本当の心からの喜びはなくなるかもしれない。
私はそう思う。



某宗教に入信したある人が、
「『御守護神さま』が全て考えて下さるから、自分はもう考えなくていい。」と幸せそうな顔で話していた事がある。
そのうっとりした表情を見て実は私は非常に怖かった。

自分で考える事を止めてしまったら、本当に幸福なんだろうか?
そんな筈はない。・・・と、私は思う。
どんなに辛いことがあっても、答えを出すのは自分じゃないといけない。そう思うのだが・・・。

しかし、その人がそれがいいと思うのなら、他人が口出しをすべきではないとも思う。
幸福の概念は人それぞれ違うのだから・・・。

宗教ってある意味怖いと思う。
最近、旧統一教会のことが話題に上っているけれど宗教と政治は繋がってはいけないのではないだろうか。もっとこの問題に関して議論が深まればいいと思う。

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