見出し画像

一般高校生がIELTS6.5を取得した方法

こんにちは。更新がだいぶ途切れてしまいました、、

今回は「私がどうやってIELTSで6.5を取得したのか」についてお話ししようと思います。
海外大進学を目指す時、まずは英語力が心配な方が多いかなと思うのですが、6.5あれば超難関大を除いて、だいたいどこの大学にも出願できるくらいです。なので、最低でも6.5を取ろうと頑張る方が多いのかなと思います。
参考になればうれしいです。

今回はライティング以外のセクションだけ書いていきます。ライティングは7.0を取得したこともありこだわりがあって、長くなりそうなので、、😹



IELTS受験までのあらすじと結果について

まず私は高校2年生の9月から3月までカナダに語学留学をしていました。留学前はずっと日本、両親も英語教育に興味があった訳ではないので、英語は学校の授業くらいです。

語学留学なので渡航前の英語力はあまりなくて、語学学校での最初のクラスはpre-intermediateというクラスでした。全部で6段階あるうちの下から3番目のクラスです。

そして留学3か月目くらいから自分の英語レベルも上がってきて、選択授業でIELTS対策のクラスをとれるようになってきました。なので後半3か月はIELTSの勉強をヘビーにしていました。

そして初めてのIELTS受験が帰国2週間前とかで高2の2月です。
受験のきっかけとしては、海外大学進学に興味があるというよりは、留学でどれだけ英語力が伸びたのか、語学学校でIELTSの授業受けてるけど実際自分のスコアはどれくらいなのか、と興味本位です。

当時の語学学校の授業の中ではアカデミックではなくジェネラルの対策をしていたのでジェネラル、コンピューターベースを受けました。

その時の結果を載せときますね。(Certificateをもらえるころにはもう帰国していたので、スマホのスクショです🙇🏻‍♀️)

Wが純ジャパとは思えない出来で、当時舞い上がっていました😅

そしてIELTS6.5をとれたことが自信につながり(親にも海外進学を許してもらえて)イギリスの大学に行くことにしました。
もちろんモジュールはアカデミックじゃないといけないので、高3の6月にアカデミック、コンピューターベースを受験することしました。

IELTS2回目の受験までの間は、ジェネラルとアカデミックの差があるような部分(リーディングとライティング)を勉強したり、とにかく英語力が下がらないようにしたりしていました。そして2回目の結果がこちらです。

アウトプット系は下がって、インプット系は上がるというわかりやすい結果でした笑

ここからは各セクションごとの勉強法を書いていきますね。リーディングはアカデミックとジェネラルで違うのですが、アカデミックの勉強法を書いていきます。

英語試験で重要なこと

IELTSに限らずですが、「試験を知ること」がとても大切だと思います。

これは、何を目的とした試験なのか、試験時間、問題数、スコアや点数の仕組みといった基本的なものはもちろん、
どういった問題なのか、設問はどんな感じなのか、などの問題に関することも含みます。

IELTS自体、英検やTOEICに比べ受験者が少ないためか参考書があまり出回っていないので、公式問題集で対策する人が多いとは思いますが、
「試験を知る」ために必ず公式問題集を解くことをおすすめします。

リーディング

IELTSのリーディングとはどんな感じ??

リーディングはアカデミックの場合、アカデミックな題材の長めのテキスト3つがあります。テーマは歴史についてや、科学的なこと、など何かを説明しているものです。

設問の例

・要約の穴埋め
・人名と行動(功績)をマッチさせる
・それぞれの段落にあう小見出しを選択肢から選ぶ
・何個かステイトメントがならんでいて、〇か×かnot givenを選ぶ

など多種多様です。

⚠️''not given'' = 本文中に判断材料が十分でなく、〇か×を判断できない、〇とも書いていないし×とも書いていない。

最初の2つのテキストの設問では事実というか書かれていることを問われます。なので答えは絶対に文章中にあります。国語っぽく言うと説明文です

でも最後のテキストは筆者の意見を問われることがあり、ちょっと中身としてはぜんぜん小説ではないんですけど、小説というか現代文というか、書かれていないことを読み取る力が必要になってくるんです、、、。文章読解的な感じです。

現代文が本当に私は苦手なのですが、最初の2つのテキストはほぼ満点なのに最後のテキストでは数問しか正解じゃなくて、スコアを落とす、ということを過去問演習で繰り返していました😭

ちなみにこの事実型のテキストか、意見型のテキストかの見分け方としては、TRUE/FALSE/NOT GIVENと、YES/NO/NOT GIVEN のどちらが設問に書いてあるかで分かります。前者が事実型です。

なので「どの問題タイプが不得意なのか」を明確にできたらそれを集中的に勉強して弱みを減らしましょう。
ちなみにIELTSは配点が均等なので、本番では得意なところだけは絶対に取りに行く!というスタンスでもいいのかなと思います。


教材・リソースについて

まずリーディングについてですが、とりあえず公式の問題集をやりこみましょう!!!それしかないです。新品だと5000円近いんですけど価値はあると思います。一番新しいのと、もう一冊新しめなのを解きこめば十分だと思います。

ネットでも本文と問題文が無料で載っていたりするんですけど、どうしてもサイトの広告が邪魔なので、本を買うのをおすすめします。

そしてさらにその本を書きこむのではなくて、自宅にコピー機があればコピーして解くのをおすすめします。そうすると複数回解けるし、メルカリで高く売れるからです笑

そして私は別途IELTSの単語帳も使っていました。単語数が多すぎて全部は覚えられなかったんですけど、時間があればやってみてもいいのかなと思います。これは、目標スコア別にあるので、私は7.0レベルの単語をメインで見てました。(結局取れませんでしたけど笑) 分厚くて重いので気軽に持ち運べないのがネックですかね。

たまにたまーーにこの単語帳で勉強した単語が出てきたくらいなので直接的に役立つかは微妙ですが、語彙力はどのエリアでも役立つので、越したことはありません。


解くときにおすすめの習慣・スキル

私が演習中にやっていたことでおすすめしたいものが2つあります。

まず1つ目が、問題を解いていく中で答えを見つける瞬間があると思うんですけど、その解答をサポートしている根拠となるような文に線を引いておくことです。
これは後からの見直しにも役立つし、何よりふら~っと読んでふら~っと解答みたいなのを防げます。自分の答えに根拠をつけることで、自分の選択に自信を持てます。

そして2つ目が、類義語や似たような言葉を探して解くことです。
IELTSは絶対に設問とテキストに同じ表現を置きません笑



設問に、'British subway is the oldest in the world'とあったとしてTRUE/FALSE/NOT GIVEN を答えるとします。答えはTRUEだとします。
でも本文中に絶対に同じ文章は出てこないんです。

本文中には’Britain was the first country to build a railway in the world’など、中身としては「イギリスの鉄道が世界で一番古い」というステイトメントをちゃんとサポートしているのですが、使っている語句などが違います。

なので待ったく同じ言葉はでてこないと思って解いたほうがいいと思います。

リスニング

次にリスニングについて書いていきます。

IELTSのリスニングとはどんな感じ??

IELTSのリスニングは4つのパートに分かれています。
pt3とpt4の方が語彙が難しくなると思います。


Part1 : 日常生活に関する題材・2人 (何かを予約する電話、友人同士の会話など)
Part2 : 日常生活に関する題材・1人 (旅行ガイドの説明や、アナウンスなど)
Part3:アカデミックな題材・2‐4人 (学生たちが課題について話していたり、学生と教授の議論など)
Part4:アカデミックな題材・1人 (大学の講義など)

問題形式としては要約や穴埋め、選択問題などです。
IELTSのリスニングは1回しか音声を流しません。

音声が流れる前に設問を読む時間はもらえるので、そこはTOEICとかと違いますね。

Part1では必ずと言っていいほど、電話番号、人名、地名、住所などを答える問題があります。人名や地名についてはマイナーなものだとスペルまで言ってくれることもありますし、電話番号だとわざと間違えて2回言ってくれたりすることもたまにあるので、なんか親切ですね笑

アクセントについてですが、90%以上イギリスだと思います。
なので、イギリスのアクセントに慣れるのは本当に本当に大事です。

もしイギリスのアクセントがよくわからない方や慣れていない方はとりあえずハリーポッターを見ましょう!!(語学学校の先生がこれをよく言っていたのが本当に懐かしいです、、)

話すスピードですが、ドラマや映画のようにすごい早口で話すわけではないです。むしろ1単語ごとにはっきり聞こえてくるような印象です。
ただ本番のとき過去問よりすごく早く聞こえたので、慣れておくのは大事かもしれません。

教材・リソースについて

私は公式問題集に加え、ネットでも探してリスニングを解いていました。IELTS listening practice と検索すると公式の問題が無料で解けるサイトとかあるのでおすすめです。

リスニングの練習に関して思うこと


私がIELTSのリスニングで難しいなと思うことはたった30分なんですけど、その30分間ずっと集中して解かなければいけないということです。

そこでどうやってそれに慣れていくのかというと、
ずっと集中して英語を聞く(つまりIELTSのリスニングを解く)機会をできるだけ頻繁に設けることだと思います。

「今日はセクション1と2だけやる」みたいに、全セクションを毎日ぶっ通しでやる時間はないと思うんですけど、週に1回でもぶっ通しでやる日が必要かなと思います。

よく英語の聞き流しや、ポッドキャストを「リスニング力向上のため」ていう方いると思うんですけど、維持にはなるかもですが、向上に持っていくには受身すぎると思います。

聞いて問題を解くとか、聞いたことを文字起こししてみるとか、聞いたものをスクリプトなしで復唱してみるとか、もっと積極的な態勢で聞くということができれば、IELTSのリスニングにも慣れるのかなと思います。

もちろん音源はIELTS対策なのでIELTSがいいと思います。

スピーキング

長くなってしまったのですが、最後にスピーキングです。

IELTSのリスニングとはどんな感じ??

IELTSのスピーキングは全部で3つに分かれています。
part1の前にパスポートを見せたり、名前を聞かれたりします。

Part1 : 自分自身に関すること
Part2:与えられたトピックに関して約2分間のスピーチ
Part3 : Part2に関わることで試験官とディスカッション

リーディングとライティングが60分、リスニング30分に比べスピーキングは15分程度なので気が楽です。TOEFLとは違い必ず対面で試験官とおしゃべりします。

カナダで受けたときはカナダのアクセントでしたが、日本で受けたときはイギリスのアクセントだったので、やはりイギリスの方を想定したほうがいいのかもしれません。

Part1について

自分自身に関することを聞かれます。

ex, 出身地はどこか、今住んでいるのはどこか、週末は何をすることが多いか、職業はなにか、好きな音楽のテイストは?などで、多種多様ですが
とにかく自分自身に関することです。

これらは本当にたかが知れてるみたいな質問が多いので、ネットでIELTS speaking Part1 examples などと調べて出てきた質問に答えられるような練習をしておくと十分だと思います。答える量としては、1文じゃ少ないけどしゃべりすぎてもだめなので、2‐3文である程度簡潔に話しましょう。

Part2について

与えられたトピックに関して約2分間のスピーチをします。
テーマは色々ですが、あなたの経験について問われます。
ex, 今まで一番良かった旅行について、最近見た映画について、など

part2に移行して試験官から説明があると小さいメモみを渡されます。その紙にトピックとスピーチ内に含めなければならないことが3つか4つか書かれています。

メモのイメージ。Keith Speaking Academyより引用。


このメモを見ると、ここでは読んだことのある本についてのスピーチで、
・その本は何か
・いつ読んだか
・何についてか
・その本についてどう思ったか
(最後の部分忘れがち)
の4点を言う必要があります。

この4点は約2分のスピーチの間に必ず言う必要があります。時間が足りずすべてに言及できないと減点になるので、時間配分が難しいですね。

そして話す前に1分間何を言おうか構想を練る時間があります。
試験官から紙とペンを渡されるのでメモを書いたり、考えたりしましょう。もしメモを書く場合ですが、絶対に文ではなく単語で書きましょう


Part2の練習法

このセクションはある程度時間感覚がないと時間配分が難しいです。

なので2分のタイマーをセットして、自分でスピーチを始めるのがいいと思います。練習を重ねるうちにどのくらい話せば2分なのか、という感覚がつかめてくると思います。

最初のうちは、タイマーではなくストップウォッチをセットして、自分が話し終わったらどのくらい話していたのか確認する現状把握も必要だと思います。それが3分越えなら簡潔に話すように、1分半とかだったら膨らませる練習をしたらいいと思います。

そして数点の含めなければならないことはある程度先に優先して話しましょう。もし時間が余り何か付け足すときは、必ず関係のあることを言いましょう

もし2分過ぎたら試験官はどうするのかというと、止めてくれます。その止められる時までに、言わないといけないことは言いましょう!!
止められてないのに、以上です。とかって言って終わらせちゃうのはやめたほうがいいです。

本当に脳みそが忙しい2分間になると思うので、たくさん練習して慣れるといいと思います。スピーチなので一人で練習できますし。


Part3について

Part3は試験官とのディスカッションのようなものです。そして一番フォーマルなセクションでもあります。

最初に自分についての質問、次に自分の経験に関する約2分間のスピーチと来ましたが、最後のセクションではもっと一般的な考え方で答えていく必要があります。
質問自体が受験者の行動にフォーカスしたものではなくて、
世間一般的な風潮や感覚について受験者がどう思うか問われます。

そして個人的に面白いのですが、Part3の質問はPart2のトピックに関係しているのです。

例えばさっきの本のトピックとしましょう。
Part2で読んだことのある本について話しましたが、Part3では、本や読書というトピックで質問されます。
例えば、
・人はなぜ読書をするのか
・子どもは本を読むべきか
・現代人は昔より本を読まなくっていると思うか、それはなぜか

などです。

あくまで自分の考えを問われているので正解や不正解はありません。

このとき質問形式としては、
・Why do you think  people read books?
・Do you think children should read?
みたいな感じで、二重主語になっていることが多いです。

📍自分の意見を述べるときに便利なフレーズ

I believe, I think, I suppose,,,というようなIを主語にしたもの
definitely, absolutely, probably, perhaps のよう程度を表す副詞
may, might, would, mustのような助動詞
などが多いでしょうか。

I thinkなどを使い続けるのではなく、色んな表現を使うといいと思います。

「どのくらいの長さで答えるのか」は、
Part3では一文で簡潔に答えてしまうよりは、3‐5文で答えるといいのかなと思います。最初におおまかに問われていることについて考えを述べて、その後例や理由などを述べてもいいと思います。(いわゆるPREP法ですね)


IELTSスピーキングに関して思うこと

IELTSのスピーキングですごく大事なことが個人的にあると思うのですが、、それは会話を楽しむということです。試験官もフレンドリーじゃない方もいるとは思うので難しいと思うのですが、高飛車な感じで意見を述べたり、無理に見栄を張ったりするよりも、純粋に会話を楽しむような感じのほうがいいと思います。

またIELTSはただ英語力を図るのではなくて、英語圏で暮らしていけるかを見ています。(だから移民やビザ申請などで使われるのです)

文法や語彙も豊富なほうが絶対いいですが、相手に伝わりやすいように話す心構えも大切なのかなって思っています。

私はプロじゃないので必ずしもこれが関わるかは分かりませんが、英語力はもちろん、コミュニケーション能力も図られているような気がします。

またこれは英語のテストなので何を言っても構いません。思ってないことを言ってもいいし、でっち上げてもいいです。

私は「遅刻した経験を教えて」とpt2で言われたことがあるのですが、心配性で遅刻た経験が思い浮かばず、作り話を言いました笑

最後に

かなり長くなってしまいましたがどうでしたでしょうか。とくにスピーキングに関しては本当に苦戦したのでこだわりが多くなってしまいました(2回目の受験で下がってしまいましたが)

IELTSはTOEICなどのようにスコアが毎回上がるようなテストじゃないのでモチベーションを保つのも大変なのですが、少しでもためになればいいなと思います。

いつかライティングについても語ろうと思っているのでぜひ読んでくれたらうれしいです。

質問があったらぜひコメントお待ちしております。

よろしければサポートお願いいたします!いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!!