自己紹介〜模型との出会い編

女優の宮崎あおいさんがオリンパスでカメラのCMをしていた頃、たまたまミラーレスカメラを購入する機会があった。PEN miniだったかと思うが、もう今は手元にない。確か2012年の12月くらいだったはずだが、購入の動機は単純に『カメラのある生活』がカッコよく感じたのだ。

30才を越え仕事もいろいろと落ち着き、なんとか音楽だけで生活していけるようになり少しだけ生活に余裕が出た。ある日の仕事で、社会人の吹奏楽をレッスンすることがあった。みやびは、受講生のひとりがレッスン終わりに放った一言に衝撃を受ける。

「あぁ、また明日から仕事がんばれます!」

…え?どういうこと?せっかくの休みの日だったのに、ヒーヒー言いながら楽器を練習して疲れてしまっていて、なぜ明日からまた仕事がんばれるの?

つまり趣味とはそういうものなのだ、とその時に理解した。彼は月曜からみっちり仕事に打ち込み、日曜日に全てを発散して、また月曜日からの仕事へ行く活力を得ているのだ。なるほど、趣味を持つということはなんともステキなことなんだなぁ。

音楽を仕事にしている、というだけでもうすでに趣味と実益を兼ねた生活をしているようなものだったので、自分が新たに趣味を持つなんて発想がなかった。趣味、いいなぁ。

女優の宮崎あおいさんがオリンパスで(以下略

…さて、カメラが手に入った。使い切りカメラ以外を触ったのがはじめてだったので、とにかく触っているのが楽しかった。近隣の景色を撮影したりもしたが、ついには名跡や絶景の撮影もしたくなってきた。しかし、仕事の都合でなかなか休みも取れず、尚且つ仕事終わりにはすでに世界は真っ暗(12月)。おいおい、まわりに被写体が何もないぞ…。

しょんぼりしながらカメラについてインターネットで調べていると、模型を撮影し楽しんでいるウェブサイトを見つけた。公園に持って行き撮影したり、室内撮影でとてもカッコよく撮影したり。なるほど!ないなら被写体を作ればいいわけだ!と、またまた安易な動機でジョーシンへ向かった。

幼少期の模型がどうとか全くわからない頃「魔神英雄伝ワタル」というアニメが放映されていた。今でもなんとなく内容を覚えているアニメのひとつだ(ちなみにもうひとつ「不思議の海のナディア」も記憶に残っている)。このアニメの面白いところは、出演するロボットが根こそぎおもちゃとして発売されていたのだ。プラクション、というギミックのひとつ付いたプラモデルシリーズで、みやび少年にとっての模型の原体験でもある。当時500円程度のものだったが、親にギャン泣きしていくつか買ってもらって作っていた。

…それ以来の模型との触れ合いだったため、いろいろ驚きばかりのジョーシン・キッズランドコーナーだった。まず箱が大きい!そして値段が高い!うーん、参ったなぁ。でもせっかくならカッコいいのにしよう、とガンプラをひとつ厳選し、早速組み立てた。

できた!よし、撮影しよう。

…なんだこれは?何かが違うぞ。いくらキレイに撮ろうとしても、あのウェブサイトのようにならない。なんやなんや、何が足らんのや?1ヶ月くらい同じようにジョーシンへ行き、ガンプラを買っては組み立てて撮影を繰り返したが何も変わらない。

あーつまらん。これはあかんわ。誰かに教えてもらえるとことはないのか?

昔は街に1件や2件は模型店くらいあったのだが、時は2013年、そんなところはすでになくなっていた。再度インターネットでいろいろ検索したところ、堺筋本町(ローカルすぎてゴメンなさい。大阪の問屋街です。)にどうやらいいところがあることを知った。

これが、それから何年もの間お世話になることになる「METAL BOX」との出会いだった。


続。

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